2月25,26日に、当館館長 滝沢具幸による日本画実技講座を行いました。高校生以上の日本画初心者から経験者7名が参加しました。
胡粉と箔の使い方のデモンストレーション。
作家の手業に感嘆の声が上がる場面もありました。
皆さんどんどん描きこんでいきました。色の重なりも日本画の絵の具ならではの魅力です。
2日間制作づけの充実の講座になりました。
(菱田春草記念室担当)
飯田下伊那の小学校4年生から6年生を対象とした絵画・工作の基礎講座、子ども美術学校。第5回目は「写してみつけた私の世界」がテーマ。スチレンボードを使った多色刷り版画に挑戦しました。
スチレンボードに、思い思いに模様を刻み、色のグラデーション・対比をたのしみながら不思議な世界をつくっていきます。
各自もってきた「おもしろい線を描けそうなもの」を使って、スチレンボードに刻んでいきます。
調和する色の組み合わせ、お互いを際立たせる色の組み合わせを考えながら、色をのせて刷っていきます。
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造形活動の後は、本年度2回目の親子鑑賞教室。
「どんなものをみつけた?」「どんなことを感じた?」など、おうちの人とお話ししながら作品をたのしんでみてね、というレクチャーの後、菱田春草記念室で《菊慈童》を親子で鑑賞しました。
「大きな作品だね」「秋でちょっと寒そう」「上の方はどうやってかいているんだろう」「どうして一人なんだろう」と、親子で話をしながらじっくり作品を鑑賞することができました。
(美術部門:菱田春草記念室担当)
飯田下伊那の小学校4年生から6年生を対象とした絵画・工作の基礎講座、子ども美術学校。
第4回目は「ゆかいな動物」がテーマ。陶芸に挑戦しました。
まずは先生が粘土の扱い方を実演。粘土で作ったものを焼くことになるので、割れないようにするためのコツも伝えます。分厚く、そして空気の通り道を作ることが大事とのこと。
いよいよつくりはじめます。
粘土はひんやり冷たい!そしてかたい!
こねていきながら、自分のつくりたいゆかいな動物の形を目指します。
ちぎってこねて、のばして作った輪っかを重ねて。高さを出していきます。
大体の形ができたら、へらやくしをつかって表情をつけていきます。
※本記事で使用した写真の一部は、本年度博物館実習生が撮影しました。
(美術部門:菱田春草記念室担当)
飯田下伊那の小学校4年生から6年生を対象とした絵画・工作の基礎講座、子ども美術学校。
第2回目は「墨から生まれる世界」がテーマ。墨と筆をつかって、水墨画の表現に挑戦します。
今回使うものは、
書道の時に使う墨汁とはちがう、すこし青い墨と、ドーサ液。
それから特別な和紙、画仙紙。
まずは、墨の濃淡、水分量による質感の違い、様々な表現のデモンストレーション。
その後、書道用半紙で各々表現に挑戦してみます。
その中でみつけた、面白いと思った表現をもとに、いざ画仙紙へ!
表情豊かな水墨の世界がうまれていきます。
完成した作品たちは、どれもとってもにぎやか!
モノクロの表現ながら、とても多彩に感じます。
造形活動のあとは、親子鑑賞会の時間。
菱田春草記念室にて《墨の情趣ー春草の水墨表現ー》の展示中。
春草さんはどんな水墨画の表現をしたのでしょう?
まずは菱田春草について、今回の展示について、簡単に紹介。
春草35期墨の情趣 親子鑑賞用シートを配布しました。
説明の後は、いよいよ親子でじっくりと展示を見に行きます。
春草がどんな表現をしているか、自分たちが体験した水墨の表現をもとに考え、
表現の工夫や面白さを探しに行きます。
筆の運びを手で真似してみたり、
リーフレットを参照しながらじっくり鑑賞したり。
「濃い墨がかっこいいね」
「こんなきれいなぼかしができるんだね」
「こういう薄い墨にするには水をたくさんいれるんだよ」
作品を見て感じたことや、みつけた表現の工夫、じぶんが造形活動の時間に体験したことをもとに考えたこと、たくさんの会話をしながら、親子で水墨画をたっぷり味わっている様子でした。
展示室Aの《須田剋太と書》の展示も。
造形活動の後に鑑賞活動をしたことで、より親しみを持ってみることが出来ていた様子でした。
(美術部門:菱田春草記念室担当)
先日、竜峡中学校美術部のみなさんが、飯田市美術博物館に見学に来ました。
まずは40分間、美術博物館全体を自由に見学。自分たちが暮らす地域の自然、文化、美術と出会います。
見学が終わった後は、講堂にうつって約30分間、博物館入門の解説。
解説の後は郷土の大先輩、菱田春草の丁寧な鳥の作品や写生を見た後なので、同じように鳥の剥製を描いてみることに。
(自然部門から鳥の剥製を借りられるのが美術博物館の強みです)
よくみて、いろやかたちの魅力をさがして、自分が気になったところを丁寧に描く体験をしました。
午前中半日、たっぷり美博で過ごしてくださいました。
竜峡中学校美術部のみなさん、ありがとうございました!
(菱田春草記念室担当)
飯田下伊那の小学校4年生から6年生を対象とした絵画・工作の基礎講座、子ども美術学校。(地域ゆかりの作家 菱田春草の学んだのが「東京美術学校」なのが名前の由来だとか)今年度も開校しました!
第1回目は「友だちの顔をかく」がテーマ。
隣の席の、はじめましてのお友だちの顔を、かたちや色を発見するつもりで、よくみる。
まずは黄色のチョークのはらを使って、もあもあ と大きく形をとらえます。
つぎに、黒色のパスで線描きをします。息の長い一本線で、カタツムリのはやさで、力強くかく線・弱めにかく線を使い分けながら。友だちの顔から目をはなさずに描きます。
交代でお互いの顔をとらえた後は、色塗りです。よくみたときに感じた色を、6色以上パレットに出して、とんとんと筆先で色を置いていきます。気分は印象派の画家。色の重なりも、全体の色合いも、楽しみながら塗っていきます。
いい色ができた!とんとんとん…
「日焼けしてるからすごく赤く見えるよ!」
「まぶたのところにすこしみどりがある!」
お互いの顔をよくみながら描いていくうちに、自然と打ち解けていきます。
個性豊かなお友だちと、楽しい美術学校になりそうな予感!1年間よろしくお願いします☺
(美術部門:菱田春草記念室担当)
美術博物館の1月~3月は、市民の学や研究の成果を発表す場となっています。本年度も「藤本四八記念小中高校生写真賞作品展」や「子ども美術学校作品展」「びはく学芸祭」など予定していましたが、コロナウイルス感染防止のため休館となってしまいました。
ようやく2月11日(金)より開館することになり、これらの展示をご覧いただけるのですが、多くが2月13日(日)までの予定でしたので、わずか3日間しか期間がございません。そこで一部の展示については会期を延長します。
さまざまな世代が、さまざまなことを学び、発表する。観覧を再開する美術博物館で、豊かな学びの姿をぜひご覧ください。
各展示については、それぞれの案内をご覧ください。
(美術部門 槇村洋介)
感染警戒レベルが引き上げられたことをうけて、飯田市美術博物館は1月11日からしばらく臨時休館していました。
この臨時休館期間に、会期がほとんど重なってしまった
複製画でみる春草の名画
―子ども達の名画鑑賞学習展―
から、子ども達の名画鑑賞学習展の内容をご紹介します。
本展示では、昨年秋に開催した 没後110年特別展「菱田春草-故郷につどう珠玉の名画-」 の際に、地域の子ども達が鑑賞し学んだ様子をご紹介しています。
子ども達が、飯田ゆかりの画家である菱田春草の名画と出会い、感じたことを表現した成果を、web上ではありますがお楽しみください。
当館は2月11日に再開します。菱田春草記念室での展示は2月13日で終了しますが、この会期後の2月19日~3月21日に、美術博物館のロビーにて、形をかえて展示します。ぜひご覧ください。
①学校団体の展覧会鑑賞支援
②中学生ワークショップ≪雨中美人≫のぬり絵に挑戦
参加者のみなさんの作品と感想
③菱田春草の名画鑑賞作文コンクール
④学校と美術博物館の連携による鑑賞学習
6年生のみなさんがつくったパンフレット
(菱田春草記念室担当)
飯田市美術博物館で10月9日よりはじまった、没後110年特別展「菱田春草 ―故郷につどう珠玉の名画-」。10月24日(日) をもって前期の展示が終了しました!特に、前期のみ展示の重要文化財《黒き猫》は、ご来飯53年ぶりということで、「楽しみにしていた!」「みることができてよかった!」と多くの方からうれしいお声をいただきました。
さて、10月26日より、後期の展示が始まりました!春草の珠玉の名画勢ぞろい、というテーマはそのままに、13作品を入れ替えました。後期の裏テーマはずばり「古典引用」。より深く、春草の制作の意図を知ることができる展示です。
学生時代から晩年まで、代表的な作品を網羅し、春草の制作の変遷をたどることができる特別展。この機会にぜひご覧下さい。
※混み合うことが予想される団体来館の時間は下記リンクからご確認ください。
菱田春草展■学校観覧などで混み合う日時の情報
(菱田春草記念室担当)