9月23日■自然講座「南アルプスが示す日本列島の火成活動と地殻変動」(要申込)

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講師:常磐哲也さん(信州大学准教授)

日時:2023年9月23日(土) 午後1時30分〜3時
会場:美術博物館 講堂
定員:60名(申込先着順)
申込:9月7日(木)午前9時30分から電話で申込み(0265−22−8118)
*聴講無料

【内容】
雄大な南アルプスは、大昔に海溝に堆積した堆積物からなります。この堆積物には、ジルコンと呼ばれる小さな鉱物が入っており、その年代を測ることで、当時の日本列島の火成活動がわかってきます。
本講座では、南アルプスから得られたジルコン年代を基に、日本列島の火成活動についてお話したいと思います。

9月22日■美術鑑賞の会「第39回 館蔵品スペシャルセレクト ー菱田春草を見るー」(要申込)

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講師:槇村洋介・小島 淳(美術博物館学芸員)

日時:2023年9月22日(金) 午後6時30分〜8時
会場:美術博物館 講堂・菱田春草記念室
定員:20名(申込先着順)
申込:9月6日(水)午前9時30分より電話で申込み(0265-22-8118)
*参加には観覧券が必要です。

【内容】
菱田春草常設展示「スペシャルセレクト 飯田で見る春草の道のり」を素材にしたギャラリートーク。当館が所蔵する名品をもとに、春草の画業を紹介します。

9月18日■美術講座「日本画の縁をまわる」(要申込)

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講師:宮島弘道さん(日本画家・女子美術大学教授)

日時:2023年9月18日(月・祝) 午後1時30分〜3時
会場:美術博物館 講堂
定員:60名(申込先着順)
申込:9月1日(金)午前9時30分から電話で申込み(0265-22-8118)

【内容】
美術界で活躍する飯田出身の宮島弘道さんが、作品に込めた意図や制作にいたる背景などについて、実作品やスライドを用いながら紹介します。

9月16〜22日■春草ウィーク展示観覧無料!

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9月は、菱田春草の誕生日と命日がある月です。これに合わせまして下記の期間、春草ウィークとして展示観覧*を無料といたします。この機会に、ぜひ菱田春草や伊那谷の自然と文化の展示をご覧ください。

【春草ウィーク】
 2023年9月16日(土)〜22日(金) <9/19(火)は休館日>

*展示室の観覧のみ無料で、プラネタリウム観覧は有料です。

田中芳男ゆかりの資料が寄贈されました

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近代日本において殖産興業や農林水産業を推進し、「博物館の父」とも称された飯田出身の田中芳男(1838-1916ゆかりの品々8531506に及ぶ資料群が令和5年6月に飯田市に寄贈されました。

田中芳男(1838−1916)
※この写真も今回の寄贈品のひとつです

田中芳男は、18歳で名古屋の本草学者伊藤圭介のもとで学んだのち、江戸幕府の洋学研究機関である蕃書調所に入り、慶応3年(1867)のパリ万博に参加した。明治維新後は文部省および農商務省の事務官となり、日本最初の化学研究所である舎密局や大学南校物産局の立ち上げに参加し、国内外の博覧会開催に携わりました。この時期における田中の仕事の蓄積が、のちに東京上野公園の博物館群(国立科学博物館、上野動物園、東京国立博物館)の設立に発展していきます。政府官僚を退いてからは貴族院議員となり、農林水産関係の主要団体の会長職を歴任、大正4年(1915)には男爵を授けられ翌5年に77歳で亡くなりました。

飯田市美術博物館における田中芳男関連の所蔵品は、今回の寄贈によって2000点を数えるまでになり、質量ともに「日本の博物館の父」の生誕地にふさわしいコレクションになりました。

田中芳男本人のことはもちろん、日本の博物館の成立史、近代日本における殖産興業や近代学問の受容過程を知る上でも重要な資料群といえます。