令和6年度 藤本四八記念 小中高校生写真賞 審査結果

インフォメーション イベントレポート

審査員
水谷章人氏(写真家)・熊谷邦千加(飯田市教育長)・蜂谷充志(当館館長)

応募作品数
小学生の部27点
中学生の部24点
高校生の部51点

 ■審査結果

【藤本四八記念賞】


「冷たい雨」 坂口 凜太郎さん(伊賀良小学校5年生) 


【小学生の部】

しんきん大賞


「鉄とうと鳥」 橋爪 朝陽さん(下久堅小学校5年生)

水谷章人特別賞


「サンタさんからもらった望遠鏡で初めてのお月見」 関 朔生さん(大下条小学校1年生)

飯田市教育長賞


「秘境駅号のお見送り」 鈴木 晴斗さん(伊賀良小学校2年生)

美術博物館館長賞


「下栗の足場」 野牧 要さん(上村小学校3年生)


【中学生の部】

しんきん大賞


「不動蛙」 前田 悠芽さん(鼎中学校2年生)

水谷章人特別賞


「田植えの前日」 橋爪 佑来さん(緑ヶ丘中学校3年生

飯田市教育長賞


「水面に映る笠松山」 今村 葵さん(飯田養護学校中学部3年生)

美術博物館館長賞


「桜花爛漫」 勝又 大耀さん(阿南第一中学校2年生)


「「きいろ」見つけた!」 森谷 志優さん(飯田養護学校中学部1年生)

【高校生の部】

しんきん大賞

「女獅子」 林 勇輝さん(飯田高校2年生)

水谷章人特別賞


「夢の中へ」 飯島 夕葵さん(飯田女子高校1年生)

飯田市教育長賞


「辿る」 北澤 詩織さん(飯田女子高校2年生)

 美術博物館館長賞 


「タイムトラベラー」 林 いろはさん(飯田女子高校3年生)

 

作品展(観覧無料)

➀ムトスぷらざ2階   :2025年1月18日(土)〜2月2日(日)
②飯田市美術博物館ロビー:2025年2月7日(金)~2月23日(日)
③飯田信用金庫本店ロビー:2025年3月3日(月)~3月14日(金)

10月5日〜■プラネタリウム前ロビーにてSORA-Qを展示します。

プラネタリウム ブログ

SORA-QはJAXAの小型月着陸実証機「SLIM」に搭載された「Lunar Excursion Vehicle 2(LEV-2)」のFlagship Model(フラグシップモデル)です。

 展示物はJAXAとタカラトミー等と共同開発した小型の変形型月面ロボット「SORA-Q(ソラキュー)」の1/1スケールモデルです。

SORA-Qは、2023年度に日本初の月面着陸に成功した探査機「SLIM」の画像を撮影しました。

実物大のモデルですが、ちゃんと動きます。

実際に触って、動かすことができるのは、もう少しお待ちくださいね。

体験イベント計画中です。

月を愛でる

プラネタリウム ブログ

伊那谷の秋の夜、やっと涼しさを感じるこの頃ですが、地球温暖化は深刻です。各地の災害に見舞われた方にはお見舞い申し上げます。
先日も未だ暑さが残る「中秋の名月」。上空には雲が覆いましたが、その隙間をぬって月の写真を撮ることが出来ました。

 

9月17日(火)中秋

今年の中秋の名月は9月17日は満月ではなく、月齢14.0の月です。写真は9/17 20:00
よく見ると左端が少し暗く見えます。

9月18日(水)満月

この日は満月。9/17の写真よりもまん丸ですね。

満月と中秋の名月は同じ日の場合もありますが、今年はなぜ違うのでしょう。
これは、中秋の名月が暦(太陰太陽暦)の8月15日の夜に見える月のことをいいます。
そして、満月は月と太陽の黄経差が180度となることをいいます。
これを望月(もちづき)ともいいます。

お月見の風習は平安時代の後期、醍醐天皇が月見の宴を催し、詩歌を楽しんだという説があります。月を愛でる、日本人の風習なのですね。
ちなみに十五夜の次は十三夜(後の月ともいいます)を楽しみましょう。両方合わせて、二夜の月(ふたよのつき)。
どちらかしか見ないことを片月見(かたつきみ)又は片見月(かたみつき)といいます。
十三夜は10月15日(火)月齢12.7の月です。十五夜でお団子を食べそびれてしまった私は今度こそお団子を楽しみにしています。

南アルプスの超レア種「キタダケヨトウ」の標本を展示中!

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現在開催中の自然トピック展示「南アルプスの高山蛾調査最前線!」に、世界で6頭しか標本が存在しないキタダケヨトウ日本亜種の標本がお目見えしました!

日本亜種の記載に用いた2頭のタイプ標本のうち、当館所蔵のパラタイプ標本です。
この機会に、超珍しくて超地味なキタダケヨトウ日本亜種の実物を御覧ください。

展示期間:2024年6月22日(土)〜8月25日(日)

 

【民俗芸能コラム】伊豆木の人形芝居

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今年は、飯田市伊豆木にある「旧小笠原書院」(国指定重要文化財)の築400年の節目の年として、地元の三穂地区を中心に様々な記念事業が開催されています。

かつて伊豆木では、人形芝居がさかんにおこなわれていました。今でも「伊豆木人形」と「伊豆木関坂人形」の首(かしら)が残され、伊豆木天満宮には明治11年(1878)再建の舞台が現存しています。

その背景には、江戸時代に伊豆木を治めていた旗本の小笠原氏が人形の師匠をその館に招くなど、領主小笠原氏の存在も大きかったようです。

参考:櫻井弘人「伊豆木・小笠原氏と人形芝居」(『伊那』2024年4月号)

※文化展示室で開催中の文化トピック展示「伊豆木小笠原家」では「伊豆木人形」の首の一部を紹介しています。また、同展示室には「伊豆木関坂人形」の首も展示しています。併せてご覧ください。

(「南信州民俗芸能ファンクラブ通信」2024年6月号掲載)

大鹿村内の歌舞伎舞台

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大鹿村内にはかつて歌舞伎舞台が13棟ありました。そのうち4棟が上演可能な舞台として現存しています。以下、上演可能な4つの舞台を紹介します。

➀大磧神社舞台(大河原下市場)

 

 

 

 

文政元年(1818)に建立され、大鹿村内で最も古い舞台。春の定期公演で利用される。

②野々宮神社舞台(大河原上蔵)

明治22年に建立された舞台。上蔵は太夫を数多く輩出した地域であった。

③市場神社舞台(鹿塩塩河)


嘉永4年(1851)に建立され、秋の定期公演で利用される舞台。

④葦原神社舞台(鹿塩梨原)


明治20年に建立、昭和51年に改修された舞台。梨原も歌舞伎が盛んな土地だったという。

春・秋の定期公演にあわせて歌舞伎舞台を巡ってみてはいかがでしょうか?

(民俗担当、「南信州民俗芸能ファンクラブ通信」2024年5月号掲載)

※参考「大鹿村文化財史跡マップ」

季節の自然ひとつまみ 2024年5月

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4月の暖かさで、季節は駆け足で進んでいます。
南アルプスの雪もどんどん消えて、普段の5月中下旬くらいの雪の付き方になっています。
天竜川沿いでは、早くもニセアカシアのつぼみが枝先にぶら下がってきました。

5月のパネルのテーマは「マムシグサ」です。
「マムシグサの生えているところはヘビが出る」とか「茎の模様が気持ち悪い」などと言われ忌み嫌われることもありますが、よく見ると非常に美しい植物です。
ぜひ身近な場所で探してみてください。

PDF⇒240501マムシグサ