【自然】今日から通常開館です!

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コロナ休館のあと資料燻蒸作業の臨時休館で長らく閉館していました美術博物館も、今日から通常開館です。

臨時休館中に、去年リニューアル時からの課題であった、導入部分の伊那谷造地形史のイラストパネルを刷新しました↓。

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退色してしまっていた色彩を復元し、最新の研究をもとに年代等も修正しました。
ご来館のさいは、ぜひ気にして見てみてください!

四方圭一郎(自然担当)

 

たのしい工作?

ブログ 今日の美博

今月6日土曜日からはじまるトピック展示「耿之介と三島由紀夫、岸田國士」の展示作業をしました。

この展示、本当は先月8日から始まる予定だったのですが、長期閉館を余儀なくされたこともあり、1か月遅れのスタートということになりました。

久しぶりに展示室に籠り、ちまちまと孤独に展示物を並べる作業をしていたわけですが、カラダを動かして何かモノを作り上げていく作業というのは楽しいですね。

今日は、いらなくなったキャプションの切れ端で、書物を見せるための演示具も作成。

書物を展示するための自作の演示具
書物を展示するための自作の演示具

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真に写っている書物は、昭和13年に刊行された『院曲サロメ』という限定150部しか作られなかった稀覯本で、本書は著者のみが所有する番外本。ぼくのキライなヘビの皮を表紙に張り付けたシロモノなのですが、中身は19世紀末のイギリスの画家O・ビアズレイの挿絵が印象的で、できれば書物の中身と表紙を同時に見られるようにしたいな、とにわかに思い立って手元にある材料を使って工作を始めた次第。

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こんな地味な作業に没頭しているとき、「学芸員って(自分にとって)天職なんじゃないか?」と思ったりするわけです。

織田顕行(人文担当)

【自然】自然展示室のパネル、リニューアル中!

ブログ 今日の美博

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昨年7月にリニューアルオープンした自然展示室(常設展示)ですが、燻蒸作業の臨時休館を利用して、パネルの修復を行っています。

このパネルは昨年のリニューアル時、原図が失われていて新しくすることがかなわなかったのですが、自然分野にフォトショップ手練れのスタッフが加わったことで、スキャニングして修復することが可能になりました。

現在、退色した色の復元や、研究の進歩によって変わった年代などの修正を行っています。

6月6日の開館に間に合うよう、急ピッチで作業中です。
新しくなったパネルをぜひ見に来ていただき、どこが変わったか確かめてみてください。

四方圭一郎(生物担当)

 

 

【プラネタリウム】中継テスト2

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(みんな忙しそうなので投稿が続きますが、すみません。)
居残り当番をしていたら月がきれいだったので、バタバタと中継テストをしてみました。
自分の双眼鏡をテラスに出して、ビデオカメラを手持ちで接眼部に合わせて・・・
という、お手軽なテストです。これくらいの月は欠けぎわが面白いですね。

時々テストしたり中継したりしますので、よかったらチャンネル登録もどうぞ。

吉住千亜紀(プラネタリウム担当)

20200528月テスト

【プラネタリウム】5/24のつづき

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5/24の観望会のターゲットだった、月・水・金のトライアングルの画像をご紹介します。
※ビデオカメラの1シーンなので、あまり画質はよくありませんが、ご了承ください。

星はいつでも同じように見えるというイメージがある方も結構多いのですが、月も金星も水星も動きがはやく、毎日どんどん位置がかわります。(5/22は金星と水星がほぼ並んでいました。)
こうした変化を見るのも、星を見る楽しみなんですね~。

吉住千亜紀(プラネタリウム担当)

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【自然】南アルプスの石灰岩壁「白岩」

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5月21日に約1ヶ月半ぶりに再開した飯田市美術博物館ですが、また今週から6月5日まで燻蒸作業と展示準備のための臨時休館に突入してしまいました。
燻蒸作業は、作品や資料についた害虫やカビを取り除く重要な作業で、年に一度定期的に行っています。

 

s-鹿嶺高原20200514_215-2

さて今日紹介するのは、南アルプス北部、伊那市長谷の有名な石灰岩「白岩(しらいわ)」で、戸台川の左岸にそそり立つ岸壁です。
上の写真の中央左下に見える灰色の崖が白岩で、上部を南アルプス林道が横切っています。
背景の雪嶺は、南アルプスの名峰、仙丈ケ岳(3033m)です。

s-シライワシャジン2016 07 18北沢峠-歌宿 (161) s-シライワコゴメグサ19 09 26_戸台白岩_2985
左:シライワシャジン 右;シライワコゴメグサ

白岩は希少植物の宝庫として古くから有名で、シライワシャジンやシライワコゴメグサなど、白岩の名を冠した植物が自生しています。またカワラウスユキソウも、この地域の石灰岩地に固有です。

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カワラウスユキソウ

 

伊那谷の生物多様性を支えている最も大きな要因は、2900mの標高差が作り出す環境の違いですが、南アルプスの中腹に分布する石灰岩や蛇紋岩のような特殊な性質を持った露岩地の存在も忘れてはなりません。

自然トピック展示「南アルプス石灰岩地の希少植物」
2020年6月16日(火)~

四方圭一郎(生物担当)

【プラネタリウム】オンライン星空観望会(テスト)

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本日は星空観望会が中止になりましたので、オンライン星空観望会のテストをしてみることにしました。超ゆる〜い観望会ですので、広い心でご覧いただければと思います。

今はきれいな夕焼けが見えていますね。
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吉住千亜紀(プラネタリウム担当)

(追伸)
無事?終了しました。
中継風景と中継中の画面(金星)
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【人文】この展示はムズカシイ?

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来月13日からはじまる展覧会の準備をしております。

特別陳列「日夏耿之介とともにめぐる飯田の町」という展覧会です。

この期に及んで展示物がなかなか決まらず、ときどき収蔵庫で腕組みしながら唸っております。

書物と違い、展覧会はいくらシナリオが立派でもそれに見合った展示物が並ばなければツマラナイもの。その逆も然り(名品展は別かな?)。

さて、今度の展覧会は展示物もシナリオもマニアック。世界中のビブリオフィリア(書物崇拝狂)のうち5~6人が泣いて喜ぶようなディープな展示にしたいと担当者的には思ったりもするわけですが、そうは問屋が卸さんでしょうな。

そんなことを考えながら、期日までになんとか展覧会を作り上げねば、と日々悩んでおります。

(人文担当 織田顕行)

マニアには垂涎モノの稀覯本
マニアには垂涎モノの稀覯本

 

 

 

【プラネタリウム】今夜の天気は?

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プラネタリウムは本日より投影再開!
定員30名、10:00~11:00と13:00~14:00の2回、内容もチラシ等から変更して投影しています。しばらくはご不便をおかけしますが、みなさまのご理解・ご協力をお願いします。
さて、TVの天気予報でも紹介されていたようですが、夕方の西の空で金星と水星が接近して見えています。
一番接近したのは昨日22日ですが、曇り空で見えませんでした。見た方はいらっしゃいますか?
ということで、プラネタリウムの解説でも紹介しました。プラネタリウムだと写真のよう(明るい方が金星、すぐ左上に水星)ですが、実際はもっときれいです。
金星は地球から見るとどんどん太陽と近くなっていて、6月4日に内合(太陽―金星―地球と並ぶ)を迎え、その後は夜明け前の東の空で見えるようになります。
水星は太陽にもっとも近い惑星で、地球から見ると太陽とあまり離れないため見るのが難しい惑星ですが、6月4日が東方最大離角(太陽からもっとも離れて見える)になり、その前後が見るチャンスです!
暗くなると、春の星座も勢ぞろい。不安定な天気が続いていますが、晴れたらぜひ、夜空を眺めてみてください。

吉住千亜紀(プラネタリウム担当)
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【美術】幻になるかもしれない展示 内容紹介3

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s-仲村進《陶工》展示風景

幻になりそうだったコレクション展示「新時代の造形3-昭和・平成世代の日本画」は、本日より4日間の会期で公開できることになりました。当初の予定はゴルーデンウィーク期間を含めた37日間でしたので、かなりの短縮となります。それでも展示はしたものの一度も公開できなかったという事態はまぬがれました。少しホッとしています。

さて、最終回の今日は仲村進の作品についてご紹介します。仲村進は松尾の出身の日本画家です。国民学校高等科を卒業した後、満蒙開拓少年義勇軍に志願し旧満州で開拓に従事しました。太平洋戦争末期にソ連軍が開拓地に進駐したため退去を余儀なくされ、過酷な逃走の末、本土に帰還しました。戦後は郷里に帰って農事にいそしみながら日本画を描きました。

 

s-仲村進《郷愁》1959s
今回の展示では、仲村が画壇にデビューした当時の初期作品二点を展示しています。《郷愁》は、第23回新制作協会展に入選した作品です。仲村は高山辰雄の指導を受け日展で活躍した画家ですが、初期には創造美術を期限とする新制作協会日本画部へ出品していました。日展での仲村の重厚な作風とはかなり違い、色彩に富んだ軽やかなイメージの作品です。

 

s-仲村進 陶工s
一方の《陶工》は、第9回新日展に初入選した作品です。ここでは師の高山辰雄が展開した厚塗りの作風が見て取れます。日本画の顔料を立体的に厚く塗る技法は、戦後、日展を中心に流行しました。この作品には三人の人物が描かれていますが、実は同一人物です。モデルは仲村の友人の陶芸家・水野英男で、登り窯で作品を焼く時の異なった動作をひとつの画面で表現しています。寝ずの番をする窯焼きの長い時間が絵の中に流れています。

槇村洋介(美術担当)