ご来館のお客様へのお願い

インフォメーション

当館では新型コロナウイルス感染対策の為、以下の対応をさせて頂いております。

ご来館のお客様にはご協力をお願い致します。

発熱や咳などの症状がある方は入館をご遠慮ください。

必ずマスクを着用してください。(未着用の方は入館をお断りさせて頂きます)

・少人数での入館をお願い致します。また、観覧時は会話をお控えいただき、他のお客様との距離を確保してください

※展示室内は10名、日夏耿之介記念館・柳田國男館は5名を目安にご覧ください。館内が過密になった場合は入場制限させていただきます。

・壁や展示ケースに手を触れないでください

・チケットのご購入等は床のマークを目安に距離を保ち、複数でご来館の場合は代表者1名がお並びいただくようお願いします。

手洗い・消毒をお願いします。

入館者全員のお名前・ご連絡先をお伺いしておりますのでご協力ください。下記から専用用紙をダウンロードできます。

※感染者が発生した場合、保健所等による聞き取り調査等にご協力いただく場合がありいます。

・当館は定期的に館内の換気・消毒を行っています。

・柳田國男館・日夏耿之介記念館は1回の見学を30分以内でお願いしています。

 

◆こちらから記入用紙をダウンロードできます。

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皆様のご理解とご協力をお願い致します。

【春草展示第34期】ミニ解説③クローズアップ!《鎌倉時代闘牛の図》

ブログ

菱田春草記念室 第34期展示

美術学校での学び-春草の基礎学習-

より、簡単に展示内容をご紹介しています。

ミニ解説①では、美術学校に入るまで を、

ミニ解説②では、 美術学校の3つの基礎学習をご紹介しました。

今回は本展示から、春草が東京美術学校在学4年目に描いた《鎌倉時代闘牛の図》を、作品の注目ポイントや春草の基礎学習の成果を探る形でご紹介します!


菱田春草《鎌倉時代闘牛の図》明治27年4月 飯田市有形文化財

 

①豊かな表情
都路で突然始まった牛のぶつかり合い。驚く人、賑やかす人、嫌がる人、怖がる動物も…
感情や声まで想像できる、それぞれの豊かな表情に注目してご覧ください。どんな声や音が聞こえてきますか?

②こだわりの線描
牛の描き方に注目。抑揚のある線で、力強い体の様子を描いています。
人物の着物は…ハリのある着物は硬いまっすぐな線でパキパキっと、着慣れた様子の着物は曲線で、質感を描き分けています。

③絵巻物からの学び
春草は「臨画」で古画模写を通して伝統と筆法を学びましたが(ミニ解説②参照)、古画からの学びは春草の生涯を通して制作の軸となります。本作を描くときには、「鳥獣人物戯画」の乙巻や、「一遍上人絵詞伝」など絵巻物を参照したと考えられます。
特に、「一遍上人絵詞伝」は模写が複数残っており、特に人物表現、表情や装束に注目して描いています。鎌倉期の特徴ある装束は、《鎌倉時代闘牛の図》にそっくりな姿で引用されています。

当館学芸員 小島の論文にて詳細をご覧いただけます▶︎資料紹介 菱田春草《鎌倉時代闘牛の図》と一遍上人絵詞伝模写

④西洋美術の技術を取り入れた空間
手前側を濃い色で、奥を薄い色で描く空気遠近法を取り入れています。
また、画面の左上のモヤ〜ホワ〜とした表現で、奥にも空間が広がっていることを描いています。このように、西洋美術の空間・遠近の表現を取り入れています。

⑤新しい日本画の姿
①〜③は言い換えれば古画からの学び、④は西洋美術の技術。日本の伝統や筆法を学ぶ「臨画」の学びと、西洋の写実・空間表現の学び「写生」をもとに、独自の制作を進めていく「新按」らしい作品で、これこそが美術学校が目指していた「新しい日本画」と言えるでしょう。着実に学び、意欲的な新按の制作を行っていた春草だからこそ描くことができた作品です。

⑥兄へ贈った受賞作
この作品は、東京美術学校の校友会臨時大会に出品し、約260点中2位の成績を受けました。現存する中では最初の受賞作品です。
春草の兄・為吉は、春草が画家の道に進むことを応援し、東京で暮らす間は春草の生活の面倒を見ていました。為吉が熊本へ赴任中は、春草は度々書簡を通して、学校での出来事や制作の構想などを伝えています。
明治27年6月8日付の為吉宛 春草書簡では、岡倉天心から受けた指導、自身の卒業制作への意気込みなどを語った後に「賞の画(牛の画)」を贈ります、という内容が書かれています。良き理解者である兄へ、受賞作を贈ることで学びの成果や感謝の気持ちを伝えたかったのかもしれませんね。
本作は長く菱田家の所蔵にあり、平成30年から当館の所蔵に、そして飯田市有形文化財に指定されています。

 

菱田春草記念室 常設展示 第34期 美術学校での学び-春草の基礎学習-は5月29日まで。画家・春草の始まりをぜひご覧ください。

(美術部門:加納向日葵)

子ども美術学校①友だちの顔をかく

ブログ 今日の美博

飯田下伊那の小学校4年生から6年生を対象とした絵画・工作の基礎講座、子ども美術学校。(地域ゆかりの作家 菱田春草の学んだのが「東京美術学校」なのが名前の由来だとか何だとか)

今年度も開校しました!

第1回目は「友だちの顔をかく」がテーマ。

隣の席の、はじめましてのお友だち。顔をよ~くみる。
かたちや色を発見するつもりで、よ~くみる。

まずは黄色のチョークのはらを使って、もあもあ と大きく形をとらえます。
普段とちょっと違う描き方に、ワクワク、ちょっと緊張。

つぎに、黒色のパスで線描きをします。息の長い一本線で、カタツムリのはやさで。力強くかく線・弱めにかく線を使い分けながら。
みんな真剣、お友だちの顔から目をはなさずに描きます。

交代でお互いの顔をとらえた後は、色塗りです。よ~くみたときに感じた色を6色以上パレットに出して、混ぜてまた色を作ったら、とんとん、と筆先で色を置いていきます。気分は印象派の画家?色の重なりも、全体の色合いも、楽しみながら塗っていきます。


いい色ができた!とんとんとん…


「日焼けしてるからすごく赤く見えるよ!」
「まぶたのところにすこしみどりがある!」

お互いの顔をよくみながら描いていくうちに、自然と打ち解けていきますね。

 

個性豊かなお友だちと、楽しい美術学校になりそうな予感!

1年間よろしくお願いします☺

 

(美術部門 加納向日葵)

5月14日〜■プラネタリウム投影を再開します

プラネタリウム インフォメーション トップニュース

飯田市の感染症対策の規制変更にともない、長い間閉室が続いていましたプラネタリウムを、2022年5月14日(土)から再開いたします。定員、投影時間等の変更がございますので、事前の確認をお願いいたします。

<長野県の感染拡大警戒レベル5のとき>

【一般投影】
2022年5月14日(土)からの土、日、祝日
定員:各回30名(先着順)

10:00〜10:30 あーしたてんきになあれ(幼児向き)
13:30〜14:10 ガイアの銀河

予約は不要ですが、投影開始5分前までに受付でチケットをお買い求めください。
(観覧料:小中学生50円、高校生150円、一般250円)

【予約投影】
2022年5月19日(火)*からの平日10:00〜17:00(休館日を除く)
*ただし、希望日の3ヶ月〜1週間前に予約が必要です。

定員:1回45名
詳しくは電話でご相談ください(0265-22-8118)。

 

【春草展示第34期】ミニ解説② 美術学校の3つの基礎学習

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菱田春草記念室 第34期展示

美術学校での学び-春草の基礎学習-

より、簡単に展示内容をご紹介しています。

ミニ解説①では、美術学校入学前の春草の様子 をご紹介しました。

今回、ミニ解説②は、 美術学校の3つの基礎学習をご紹介します。

(* )で記したものは現在展示中の作品・資料です。

 

画塾で古画の模写や季節の植物を写生して、美術学校入学の準備をした春草。明治23年 16歳の時に、いよいよ東京美術学校へ第二期生として入学します。

 

「先づ日本美術の歴史的根拠を牢くし、さて後西洋美術の精華をも参酌せしめんと欲する也」

これは、東京美術学校の校長もつとめた思想家・岡倉天心の言葉です。日本美術の伝統と精神性を重視しつつ、西洋美術の写実性や遠近法などの技術を導入し「明治という時代にふさわしい新たな日本画」を想像することを目指しました。

つまり日本画の近代化を目指しており、美術学校ではその実現にむけて、特徴ある3つの基礎学習「臨画(りんが)」「写生(しゃせい)」「新按(しんあん)」を設けました。

 

基礎学習その1「臨画(りんが)」
日本や中国の古画を元にした手本を模写して、運筆法と伝統画風を学ぶ授業です。学年が上がると「臨摸」に進み、古画の粉本(後人が学習や手本用に移した模写のこと)の模写を行って、日本や中国の様々な画風を学びます。古典から、日本美術の伝統を習得する基礎学習でした。

画塾時代からわずかな期間で、急速に筆技が成長していく様子が分かります。粉本を模写する、というと狩野派の教授法とイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、美術学校では画派に縛られず様々な古画から学びました。(*羅漢、花卉図、動物写生(円山応挙写生帖の模写))

 

基礎学習その2「写生(しゃせい)」
対象を正確に描く、西洋美術の写実法を学ぶ授業です。現在のデッサンにあたり、植物や小禽を主な対象とします。「臨画」と並行して学習し、日本画の近代化に向けた基礎技術の習得を目指しました。

対象の形・色を丁寧に観察して特徴の把握に努めています。丹念な観察と写生は、花鳥画における春草の基本姿勢となります。(*植物写生、動物写生(剥製の写生)、雉子)

 

基礎学習その3「新按(しんあん)」
学年がすすむと、独自に構想した画題を描く「新按」の授業が始まります。「臨画・臨摸」の学びと、「写生」の学びを合わせて、独自の制作を行います。意匠や理想の表出を求められる新按の課題は、作品の構想を深める訓練となり、精神や情感、技術を兼ね備えた新時代の画家になるための準備をしました。(*五味子に小禽、松に岩、牧童、鎌倉時代闘牛の図、武具の図)

たとえば・・・

菱田春草《牧童》明治26年(1893)は、
[臨画の成果]狩野派らしい筆法 +[写生の成果]牛の毛並みに見る写実性と、空間表現
⇒[新按らしさ]いきいきとした墨線の表現から、無邪気な牧童の様子までも伝わってきます

 

これらの学びを通して、卒業制作《寡婦と孤児》を描き、最優等の評価で5年間の学びを終え、画家として羽ばたいていきます。

 

 

春草の晩年の言葉には、以下のようなものがあります。

…自分の考へでは現今の修養法として第一に古画の研究、第二に写実の研究、第三に自己の考按、この三つは最も必要で、決してその一を欠くことは出来ぬと思ふ。…

このように、東京美術学校の日本の伝統に西洋の技術を加えて新しい絵画を目指す学びは、彼の画業の核となったのでした。

 

次回は[新按]の作品から《鎌倉時代闘牛の図》について、見どころをご紹介します。

(美術部門:加納向日葵)

【春草展示第34期】ミニ解説① 美術学校に入るまで

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菱田春草記念室 第34期展示

美術学校での学び-春草の基礎学習-

より、ミニ解説①と題して美術学校入学前の春草の様子をご紹介します。

(* )で記したものは現在展示中の作品・資料です。

菱田春草(本名・三男治(みおじ))は、明治7年(1874)に飯田に生まれました。

5歳から13歳まで、飯田学校で学びました。真面目に勉学に励み、比較的良い成績をおさめていたようです。(*飯田学校大試験得点表)飯田学校で開催された教育展覧会では図画を出品し、優等賞を受けました。担任の、後に洋画家として活躍する中村不折から、画家の道に進むことを勧められたほど、絵の得意な少年だったようです。


 飯田学校卒業写真。下段右から4番目が春草。

飯田学校卒業後は、画家の道を目指して東京へ向かいました。先に上京していた兄・為吉(ためきち)世話になりながら、美術学校入学へ向けて画塾へ通い始めます。画塾の師は、狩野派の画家で美術学校の講師でもあった結城正明でした。

正明の画塾では、主に「古画の模写」と「植物の写生」をおこないました。

「古画の模写」については、筆や墨の扱い、墨線の表現などを、古画の粉本(手本や勉強用に後世の人が写したもの)を模写して学びました。狩野派の古画に限らず、中国南宋の画家、北宋の画家の粉本模写も行っていたようです。ゆっくりと筆をすすめたようなまだ硬い模写からは、学びの努力が伝わってきます。(*唐子の図、高士の図、布袋の図など)

また「植物の写生」では、季節ごとの植物をよく観察して描く、写実性を高める練習をしました。最初は形をとらえるのに精一杯な様子ですが、次第に精緻に、情感まで含んで描けるようになります。(*植物写生(梅、撫子)など)

画塾での約1年の学びを通して、美術学校に入学するための準備をしました。


 上京した頃の一枚。幼さが残ります。

明治23年 16歳の時に、いよいよ東京美術学校へ入学します。美術学校では、明治という時代にふさわしい日本画、日本画の近代化を目指すべく、3つの基礎学習が行われました。

ミニ解説②へつづく

(美術部門:加納向日葵)

元善光寺のご開帳だけでは片詣り?

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飯田市座光寺にある「元善光寺」では七年に一度の「ご開帳」がおこなわれています。
それに合わせて本館の文化展示室では元善光寺やそのご開帳の歴史を紹介したトピック展示「元善光寺のご開帳」を開催中です(5月29日まで)。

ひときわ目につくのが善光寺の縁起を視覚化した「善光寺如来絵伝」。元善光寺はどのように描かれているでしょうか。

また、この展示の内容を詳しく解説した講座「女たちは善光寺を目指す」と「善光寺信仰と元善光寺」を美博のYouTubeチャンネルにおいて期間限定で公開しています(https://www.youtube.com/channel/UCXaiqvZ1w-tHrvF_DttQF9g)。

元善光寺のご開帳への参詣に加えて、美博へもう「一詣り」してはいかがでしょうか。

人文部門

 

 

【菱田春草常設展示】第34期 美術学校での学び

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令和4年度の菱田春草常設展示が始まりました!

本年度の菱田春草記念室では、館蔵作品で春草の画業を時代ごとに紹介し、資料を通してその生涯を追っていきます。

 

第34期は、

美術学校での学び -春草の基礎学習- です。

 

飯田で生まれ育った絵の得意な少年「三男治(みおじ)」が、画家「春草」として歩み始めるまでの道のりをご覧いただきます。画家を志して春草が進んだ東京美術学校では、日本画の近代化を目指すべく3つの基礎学習を設けていました。日本や中国の古画を模写して筆法と画風を学ぶ「臨画(りんが)」、西洋美術の写実法を学ぶ「写生(しゃせい)」、独自に構想した画題を描く「新按(しんあん)」。日本の伝統に西洋の技術を加えて新しい絵画を目指すこの学びは、彼の画業の核となりました。学びの過程と、春草の芸術の始まりをご覧下さい。

 

(美術部門:加納向日葵)

 

菱田春草(1874‐1911)

明治7年(1874)に飯田・仲ノ町に生まれ、新しい日本絵画の創造に生涯を注いだ日本画家です。幼少期を飯田で育ち、16歳で画家を志して東京美術学校へ進みます。校長・岡倉天心や朋友・横山大観、下村観山らとともに歩み、日本画の研究と制作に励みました。
明治30年代の輪郭線を用いない革新的な画風「朦朧体(もうろうたい)」や、明治40年代の装飾性を重視した画風は、日本画が進むべき道筋を示しました。腎臓を害して眼病に苦しみ満36歳で夭折しましたが、彼の活躍なくしては日本画の近代化はあり得なかったといえるでしょう。明治時代以降の画家で最も多い4点の作品が重要文化財に指定されていることも特筆されます。

5月29日■自然講座「海底軽石火山ー浮遊しない軽石の話し」(要申込)

講座 トップニュース


講師:湯浅真人さん

日時:2022年5月29日(日曜日)午後1時30分〜3時
会場:美術博物館 2階 講堂

定員:50名(申込先着順)
申込:5月14日(土)午前9時30分から電話(0265−22−8118)で受付。
*聴講は無料です。

【内容】
昨年、小笠原海域の海底火山から噴出した軽石が日本列島沿岸に漂着し、社会問題になりました。軽石は水より軽いので通常は水に浮きますが、中には火口周辺に沈み海底に山を作ることがあります。そのような火山を紹介します。

チラシPDF⇒220529自然講座

5月28日■星空観望会「春の星座と大曲線」(要申込)

プラネタリウム

日時:2022年5月28日(土) 午後7時30分〜9時(受付は午後6時30分から)
受付:美術博物館 科学工作室(建物向かって右側の屋上階段より直接入室して下さい)
持ち物:懐中電灯
定員:20名(申込み先着順)
申込:5月14日(土)9時30分から電話(0265−22−8118)もしくは、受付窓口で申込み
*参加費は無料です。

【内容】
春の夜空で目を引くのは北斗七星と2つの1等星。これを結んだ「春の大曲線」から春の星座を探しましょう。

*雨天・曇天の場合はお話のみの場合もあります。
*感染状況によっては中止となる可能性がございます。

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