2月28日■文化講座「鍋の考古学」(要申込)
講座 トップニュース講師:吉川 金利(上郷考古博物館学芸員) 日時:2021年2月28日(日)午後1時30分〜3時 会場:美術博物館 講堂 定員:50名(申込先着順) 申込方法:1月13日(土)午前9時30分より電話(0265-22-811 […]
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複製画で見る春草の名画
会期:2021年2月6日(土)〜3月14日(日)
近年、小中学校では鑑賞授業が重視されています。当館では春草の複製画や写真を提供し、鑑賞授業への協力をおこなっています。今回の展示では、複製画の展示にあわせ、下伊那教育会菱田春草研究委員会がおこなった美術鑑賞授業モデルの研究と実践の様子を紹介します。こうした授業により、春草の顕彰が深まると共に、子どもたちの感性が高まることを願っています。
また、未完成の大作《雨中美人》も紹介します。本図の制作が中断された後、改めて描かれたのが《黒き猫》でした。もし完成していればどのような作品になったのでしょうか。
【出品資料】
菱田春草《黒き猫》(複製画)
菱田春草《落葉》(複製画)
菱田春草《王昭君》(複製画)
菱田春草《菊慈童》(写真印刷)
菱田春草《雨中美人》(未完成)
美術コレクション展示
藤本四八 ―木曽―
会期:2021年2月6日(土)〜3月14日(日)
木曽は、江戸時代に五街道のうちの中仙道が通り、宿場として栄えたとともに、山林資源とともに歩んだ木工の郷であり、また御嶽山を取り巻く信仰の地でもありました。
飯田市松尾出身の写真家・藤本四八(1911~2006)は、昭和40年代(1965-69)に木曽を取材しています。当時、中仙道の宿場町「妻籠」では、先駆的な景観保存運動が起こり全国の注目を浴びました。
それは一方では、木曽の伝統的な風情が危機に瀕していたことを意味しています。藤本は、変化しつつある人の営みに目を向け、木に寄りそう職人達の姿、伝統的な祭礼、御嶽信仰の様子などを記録していきました。
藤本四八《百草丸売り 王滝》 昭和47年(1972)頃 本館蔵(作者寄贈)
藤本四八《雪景色 妻籠宿》 昭和47年(1972)頃 本館蔵(作者寄贈)
美術コレクション展示
北原三佳の金工
会期:2021年2月6日(土)〜3月14日(日)
北原三佳(1895~1972)は、山本村(現飯田市山本)出身の鋳金作家です。帝展・日展で長く活躍し金工の第一人者として知られました。兄は東京国立博物館の陶磁部長を務めた北原大輔で、三佳も工芸家でありながら学究肌の面があり、古典を研究した鋳金技法は論理的根拠に基づいた綿密なものでした。一方で、大正~昭和期の時代変遷の中にあって、伝統をベースに新しい表現を取り入れていきました。戦後には、復興梵鐘の多くを手掛け、梵鐘の姿形だけでなく音色にまで研究を進めて、多くの仕事を成し遂げています。今回の展示では、館蔵品を中心にその作品をみてまいります。
北原三佳《環耳丈長鋳銅花瓶》 昭和46年(1971) 本館蔵