柳田國男館
開催中の展示と予告のご案内

菱田春草常設展示 第28期
春草と日夏耿之介

会期:2021年6月5日(土)〜7月4日(日)

明治7年(1874)に飯田仲ノ町に生まれた菱田春草は、開設間もない東京美術学校(現東京藝術大学)へ進み、新しい日本絵画の創造に生涯を注ぎました。明治30年代には輪郭線を排除する革新的な画風「朦朧体」を試みて画壇に大きな衝撃を与え、明治40年代の装飾性を重視した画風は日本画が進むべき道筋を示しました。腎臓を害して眼病に苦しみ満36歳で夭折するという短い生涯でしたが、彼の活躍なくしては日本画の近代化はあり得なかったといえるでしょう。明治時代以降の画家で最も多い4点の作品が重要文化財に指定されていることも特筆されます。令和3年度の菱田春草記念室常設展示では、春草の芸術を館蔵品によってご覧いただき、また資料を通してその生涯を追っていきます。

特に本年度は、当館のコレクションを通して春草を生んだ飯田の美術をご紹介します。第28期では、飯田出身で、翻訳・批評・詩作など、文壇で多彩な才能を発揮した日夏耿之介のコレクションを合わせて紹介します。飯田町で生まれて幼少期を過ごし、創造の世界へと羽ばたいていったふたりの人物について、書画を通して見ていきます。

 


菱田春草《林和靖放鶴図》
本館蔵


日夏耿之介《俳仙群会図》
本館蔵(日夏耿之介コレクション)


白隠慧鶴《大燈国師像》
本館蔵(日夏耿之介コレクション)

作品リスト→2021 春草室 28期 出品作品リスト

美術コレクション展示 
新時代の造形5-昭和・平成世代の日本画- 

会期:2021年5/22(土)~7/4(日)

菱田春草が活躍した明治時代に生まれた「日本画」は、日本文化に根ざした独自の絵画として発展してきました。それはただ岩絵具を使った絵画と言うだけではなく、造形においても、精神においても日本画独自の時代を形づくってきました。

太平洋戦争に敗れた後、日本画は存亡の危機に直面します。戦前の日本的な精神が問い直され、西洋の近代造形が流入する中で、伝統的な日本画はもはや古いものとの評価を受けました。しかし、戦後世代の日本画家は、西洋のモダニズムや前衛表現を取り入れながら日本画の改革を進め、戦後に開かれた新しい日本画を生み出していきました。

今回の展示では、中村正義の助言を契機に戦後の日本画の新しい表現を目指した棚田泰生、高山辰雄に師事し日展で評価を重ねた仲村進、吉岡堅二の指導を受けて創画会で活躍する滝沢具幸の三人の地元出身の作家たちの作品をご覧いただきます。


棚田泰生《茜》 昭和43年(1968)


仲村進《牛哀歌》 平成13年(2001)

作品リスト(PDF) →2021コレクション展示 新時代の造形5 作品リスト

美術コレクション展示
綿半野原コレクションの陶磁器2021
青磁から青花へ

会期:2021年3月20日(土)〜7月11日(日)

青緑色の発色が美しい青磁、白地に藍色の色模様があざやかな青花は、いずれも中国で生まれました。青磁と青花は、製造された時代に違いがあります。先に誕生したのが青磁です。殷時代(紀元前14世紀頃)に登場し、宋元時代(12~14世紀)に発展し世界各地へと輸出されました。日本では、中世の禅宗寺院や大名家で珍重されました。

青花は、元時代に技法が確立し、明時代(14~17世紀)に盛んに造られました。日本には江戸時代の初め頃(17世紀初頭)に伝わり、特に茶の湯の席で好まれました。またヨーロッパや中近東の宮殿にも多くの作品が残っています。

今回の展示は、平成12年に綿半野原総業株式会社よりご寄贈いただきました綿半野原コレクションの陶磁器のうち、青磁と青花をご紹介します。


青磁刻花獅子耳付八角形瓶 元時代(12世紀後半~14世紀)


青花宝尽文蓮華形盤 明代末期(17世紀中葉)

展示品リスト(PDF)⇒綿半野原コレクションの陶磁器2021リスト

自然・文化トピック展示
三六災から60年

会期:2021年6月15日(火)〜9月26日(日)

伊那谷を襲った大災害「三六災害」から、今年で60年となります。地球温暖化で気候が変動する中、伊那谷でも再び大災害がおきるかもしれません。今回のトピック展示は自然と文化の両方で災害を取り上げました。
自然展示室では、三六災害の時、伊那谷にどのように雨が降ったかを紹介し、それによって起きた災害とその原因を紹介します。
文化展示室では、三六災害と並ぶ大災害であった江戸時代の未満水について記録から読み解きます。また伊那谷の各地に残る災害伝承について紹介します。

【自然展示室】


【文化展示室】


【危機管理室出張展示】

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菱田春草コレクション

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