8月11日■ワクワクびはくで夏休み2022 開催!
イベント インフォメーション トップニュース2022年8月11日(木・祝)に、夏休みの特別企画 「ワクワクびはくで夏休み2022」を開催します! この日は、飯田市美術博物館の各部門が、小さなお子様から楽しめる、夏休みの特別なワークショップを開催します。当日は無料開 […]
続きを読む菱田春草常設展示
第35期 墨の情趣
-春草の水墨表現-
会期:2022年6月11日(土)~7月24日(日)
菱田春草は、明治7年(1874)に飯田・仲ノ町に生まれ、生涯を日本絵画の創造に尽くした日本画家です。明治30年代の輪郭線を用いない革新的な画風「朦朧体(もうろうたい)」や、明治40年代の装飾性を重視した画風は、日本画が進むべき道筋を示しました。腎臓を害して眼病に苦しみ満36歳で夭折しましたが、彼の活躍なくしては日本画の近代化はあり得なかったといえるでしょう。明治時代以降の画家で最も多い4点の作品が重要文化財に指定されていることも特筆されます。
本年度の菱田春草常設展示は、館蔵作品で春草の画業を時代ごとに紹介し、資料を通してその生涯を追っていきます。
第35期は、春草の画業から墨を基調に描いた作品を通覧します。筆意を込めた線で描く初期、ぼかしを用いて空間を描く朦朧体期、画面の明瞭化をはかった渡米期、そして装飾性を強めていく晩年期。古典を参照しながら革新を目指す画風のなかで、春草はそれぞれに見合った墨の表現を探求しました。「墨に五彩あり」と言われるように、グラデーションがみせる多彩な色感や、濃淡や渇潤が織りなす豊かな表情をご覧ください。
主な出品作品
菱田春草《秋郊月夜の図》
菱田春草《高士訪友図》
美術コレクション展示
須田剋太と書
会期:2022年6月11日(土)〜8月7日(日)
須田剋太(すだこくた)は明治39年(1906)に埼玉県北足立郡吹上町(現鴻巣市)に生まれ、戦中期からは関西に居を移して活動した作家です。独学で絵画を学び、昭和10年(1935)に光風会に初入選。以降は新文展や日展、国画会に作品を寄せ、新文展と日展では三度の特選を受賞しました。
しかし作家の長谷川三郎(はせがわさぶろう)(1906~1957)との出会いを機に、抽象画家へと転向します。そして吉原治良(よしはらじろう)(1905~1972)ら関西の前衛作家グループとも交流し、昭和28年にはサンパウロ・ビエンナーレに出品。表現主義的な抽象画を発表して注目をあつめました。
ところが昭和46年、週刊朝日の「街道をゆく」の挿絵を担当したことから、ふたたび具象画も描きはじめます。そして50年代からは書や立体なども手がけ、没する平成2年(1990)まで幅広い領域で旺盛な造型活動を続けました。
このように晩年の剋太は、書・具象・抽象と様々なジャンルを平行して試みましたが、その原動力は何だったのでしょうか。今回のコレクション展示は、須田剋太の書に注目しつつ、あわせて絵画作品も紹介し、剋太の造型の源泉を探ります。
主な出品作品
須田剋太《行佛侘茶》
須田剋太《無題(作品G140)》
特別陳列
南アルプスジオパーク ジオサイトを巡る
会期:2022年7月2日(土)~9月19日(月・祝)
会場:飯田市美術博物館 展示室B
協力:南アルプスジオパーク協議会
*7/18~8/31は小中学生無料。
*飯田人形劇フェスタワッペンで小中高校生無料。
南アルプスの長野県側は日本ジオパークに認定されています。南北80km、東西20kmの起伏に富んだ地域で、真ん中に中央構造線の谷が連なっています。ここには大地のものがたりを聞くことのできるジオサイトがたくさんあります。ジオサイトを通して地球の営みや生きものの歴史を紹介します。
【関連講座】(要申し込み)
「南アルプスジオパーク 観光とガイド」
自然トピック展示
夏だ! 虫だ! クワガタだ!!
会期:2022年6月8日(火)〜9月25日(日)
会場:自然常設展示室トピック展示コーナー
長野県には18種類のクワガタムシが生息しています。
コクワガタやノコギリクワガタなどおなじみの種類のほか、日本最小のマダラクワガタやクワガタに見えないマグソクワガタなども展示しています。
知っているようで知らない、クワガタムシの世界をお楽しみください!
<展示室の様子>
人文トピック展示
飯田城から追手町小学校へ
会期:6月8日(水)〜9月11日(日)
会場:人文常設展示室トピック展示コーナー