柳田國男館
開催中の展示と予告のご案内

美術コレクション展示
須田剋太と書

会期:2022年6月11日(土)〜8月7日(日)

須田剋太(すだこくた)は明治39年(1906)に埼玉県北足立郡吹上町(現鴻巣市)に生まれ、戦中期からは関西に居を移して活動した作家です。独学で絵画を学び、昭和10年(1935)に光風会に初入選。以降は新文展や日展、国画会に作品を寄せ、新文展と日展では三度の特選を受賞しました。
しかし作家の長谷川三郎(はせがわさぶろう)(1906~1957)との出会いを機に、抽象画家へと転向します。そして吉原治良(よしはらじろう)(1905~1972)ら関西の前衛作家グループとも交流し、昭和28年にはサンパウロ・ビエンナーレに出品。表現主義的な抽象画を発表して注目をあつめました。
ところが昭和46年、週刊朝日の「街道をゆく」の挿絵を担当したことから、ふたたび具象画も描きはじめます。そして50年代からは書や立体なども手がけ、没する平成2年(1990)まで幅広い領域で旺盛な造型活動を続けました。

このように晩年の剋太は、書・具象・抽象と様々なジャンルを平行して試みましたが、その原動力は何だったのでしょうか。今回のコレクション展示は、須田剋太の書に注目しつつ、あわせて絵画作品も紹介し、剋太の造型の源泉を探ります。

主な出品作品

須田剋太《行佛侘茶》


須田剋太《無題(作品G140)》

特別陳列
南アルプスジオパーク ジオサイトを巡る

会期:2022年7月2日(土)~9月19日(月・祝)

会場:飯田市美術博物館 展示室B
協力:南アルプスジオパーク協議会

*7/18~8/31は小中学生無料。
*飯田人形劇フェスタワッペンで小中高校生無料。

南アルプスの長野県側は日本ジオパークに認定されています。南北80km、東西20kmの起伏に富んだ地域で、真ん中に中央構造線の谷が連なっています。ここには大地のものがたりを聞くことのできるジオサイトがたくさんあります。ジオサイトを通して地球の営みや生きものの歴史を紹介します。

【関連講座】(要申し込み)
「南アルプスジオパーク 観光とガイド」

自然トピック展示
夏だ! 虫だ! クワガタだ!!

会期:2022年6月8日(火)〜9月25日(日)
会場:自然常設展示室トピック展示コーナー

長野県には18種類のクワガタムシが生息しています。

コクワガタやノコギリクワガタなどおなじみの種類のほか、日本最小のマダラクワガタやクワガタに見えないマグソクワガタなども展示しています。

知っているようで知らない、クワガタムシの世界をお楽しみください!

<展示室の様子>

人文トピック展示
飯田城から追手町小学校へ

会期:6月8日(水)〜9月11日(日)

会場:人文常設展示室トピック展示コーナー

【予告】

菱田春草常設展示
第36期 彩の魅力
-春草の色彩表現-

会期:2022年7月30日(土)~8月28日(日)

菱田春草は、明治7年(1874)に飯田・仲ノ町に生まれ、生涯を日本絵画の創造に尽くした日本画家です。明治30年代の輪郭線を用いない革新的な画風「朦朧体」や、明治40年代の装飾性を重視した画風は、日本画が進むべき道筋を示しました。腎臓を害して眼病に苦しみ満36歳で夭折しましたが、彼の活躍無くしては日本画の近代化はあり得なかったと言えるでしょう。明治時代以降の画家で最も多い4点の作品が重要文化財に指定されていることも特筆されます。

本年度の菱田春草常設展示は、館蔵作品で春草の画業を時代ごとに紹介し、資料を通してその生涯を追っていきます。第36期は、色彩研究に焦点を当てて春草の画業を紹介します。色を重ねてぼかした結果、混濁した色彩表現となった初期の朦朧体。画面の明瞭化を模索する後期の朦朧体。そして米欧遊学後の西洋の色彩理論の研究。こうして春草は、朦朧体の表現に鮮やかな色彩を取り入れていきます。さらに晩年には、装飾性を重視した作風に進み、色彩を効果的に用いるようになりました。日本画の革新を目指し、探求の画業を歩んだ春草の、彩あざやかな作品をご覧ください。

主な出品作品


菱田春草《霊昭女》


菱田春草《帰樵》

【予告】

美術コレクション展示
生誕160年 安藤耕斎

会期:2022年8月11日(木・祝)〜9月11日(日)

特別展「城下町飯田と飯田藩」
 令和4年9月23日(金・祝)~11月6日(日)

飯田城想定復元図

今年は堀親昌が飯田の領主として下野烏山(栃木県那須烏山市)から飯田入りして350年。また城下町の基礎を築いた京極高知の没後400年の節目にあたります。
この特別展では、城下町飯田のなりたちから人びとのくらしぶり、飯田大火から復興し城下町から近代的な防災都市へと再生した町の様子などを紹介します。

[展示のみどころ]
①地図に注目
飯田の町は、飯田城とその城下町の建設時から歴史の表舞台に出てきます。その建設や領内を把握するために作られた絵図や地図を展示します。絵図を見て、町の移り変わりに注目してみてください。

飯田城絵図 江戸時代 飯田市・下伊那教育会蔵

②殿さまのお宝に注目
飯田藩を200年にわたって治めてきた堀家第一の宝物は「千鳥香炉」です。徳川将軍家から拝領し、2つあった可能性があります。今回はそのうちの1つ、埼玉県の遠山記念館が所蔵する香炉「浦千鳥」が里帰りします。

青磁香炉 銘「裏千鳥」 南宋時代 埼玉・遠山記念館蔵

③有名人の古文書に注目
武田信玄をはじめ、歴史上の著名人の史料が並びます。歴史好きには心躍る機会になるでしょう。

 

[時代背景]
特別展では、戦国時代から昭和22年の飯田大火まで、城下町飯田の400年にわたる長い歴史を振り返ります。

①戦国時代 群雄割拠の時代
戦国時代には、武田信玄や織田信長などの有力武将たちが飯田を中心とする伊那郡の支配をめぐって争い、めまぐるしく領主が交代しました。豊臣秀吉が天下統一を果たし、配下の毛利秀頼・京極高知らが飯田城に入ると、上方文化の影響を受けながら城下町が整備されていきました。

脇坂安元像 江戸時代 林羅山賛、狩野元俊画 兵庫・たつの市立龍野歴史文化資料館蔵

②江戸時代 幕藩体制下の飯田藩
徳川家康によって江戸に幕府が開かれると、飯田藩は小笠原秀政(5万石)、脇坂安元・安政(5万5千石)と主が交代します。寛文12(1672)年に堀親昌が下野烏山(栃木県那須烏山市)から飯田入りしてからは、明治4年(1871)の廃藩置県までおよそ二百年間にわたり、堀家の治めるところとなりました。この間、豊臣時代に10万石あった飯田藩の石高は2万石弱にまで縮小しましたが、飯田の町は東西南北の街道が交わる地の利を活かし、流通・経済の拠点としてにぎわいました。二万石の小藩でありながら、経済的な豊かさに支えられた飯田の町には、さまざまな人やモノ、情報が集積し、町人たちを中心に洗練された文化が花開きました。

堀親昌像 江戸時代 飯田市・長姫神社蔵

③明治以降 飯田城の廃城以後
明治維新にともない、飯田藩と飯田城の歴史に終止符が打たれます。財政難のため土地や建物を含む城主や藩の所有物はことごとく解体・売却されました。飯田城が廃城になると、その跡地利用を含めて近代的なまちづくりが始まりました。「飯田大火」は、かつての城下町の面影を残した景観を焼き尽くしました。これを機に飯田の町は近代的な防災都市へと変貌し、現在に至る景観が形作られていきます。

[城下町探訪]
美術博物館では、飯田城と城下町の復元を試みてきました。城下町の痕跡を見つけるのは簡単ではありませんが、説明を聞きながら町を歩くと、思いのほかその面影が残っていることがわかります。美術博物館では折に触れて見学会を行っています(附属事業)。学校や学習グループ向けにも随時行いますので、お気軽にお問い合わせください。

[附属事業]
特別展期間中に、次の講座・見学会の実施を予定しています。いずれも事前予約制となりますので、詳しくは特別展チラシまたは美博ホームページをご覧ください。
また「城下町サポーター」の皆さんがこの特別展でデビューし、見学会や展示解説会の解説を行います。

①特別講演会「結構なる城地―堀家飯田藩と城下町飯田―」10月15日(土)
講師 吉田伸之(市歴史研究所所長、東京大学名誉教授)

②連続講座「城下町飯田と飯田藩」11月3日(木・祝)
講師 下平博行(市文化財保護活用課)、伊坪達郎氏(松川町資料館学芸員、当館評議員)、青木隆幸(当館専門研究員)

③城下町見学会 10月2日(日) 案内「城下町サポーター」の皆さん

④展示解説 11月3日(木・祝)、6日(日) 案内「城下町サポーター」の皆さん

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菱田春草コレクション

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