柳田國男館
開催中の展示と予告のご案内

菱田春草 生誕150年記念特別展
創造の道筋
―画巻《四季山水》への歩み―

会期:2024年10月5日(土)〜11月4日(月・祝)


開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日  10月7・15・21・28日
観覧料  一般700円(600円) 高校生以下無料
     ※( )内は20名以上の団体料金
     ※障がい者手帳をお持ちの方および介添えの方は団体料金
交通   JR飯田線飯田駅・高速バス飯田駅前から徒歩20分
     中央自動車道飯田ICから車15分、座光寺SICから車15分

本年は飯田出身の日本画家・菱田春草(1874-1911)の生誕150年です。飯田市美術博物館では、「春草が作品を生みだすために何をしたのか」を、作品や資料をもとにみていく展覧会を開催します。
今回注目するのは、四季の風情を長大な巻物に描いた《四季山水》です。眼病に倒れた春草が、療養中に援助してくれた秋元洒汀(1869-1945)に、感謝の意をこめて描いた作品です。春の丘陵、夏の水辺、秋の森林、冬の海辺と、みるものを季節の旅へいざなうように場面を展開しています。そして本図には小下絵と大下絵が現存しており、作品の着手から完成までの推移をつぶさに追うことができます。本展では、《四季山水》の情感ゆたかな世界を旅しながら、春草の制作の背景を探っていきます。
春草の下絵や模写、写生などの資料は、春草のご遺族がこれまで継承してこられました。そして生誕150年にあわせて、これらの資料は飯田市美術博物館にご寄贈いただけることになりました。本展では寄贈品のなかから、春草の制作活動を読み解ける資料を中心にご覧いただきます。生誕150年という機会に、春草の創造の道筋をたどっていきたいと思います。


菱田春草《四季山水》(小下絵・秋部分) 飯田市美術博物館蔵


菱田春草《四季山水》(大下絵・秋部分) 個人蔵(長野県立美術館寄託)


菱田春草《四季山水》(完成作・秋部分) 東京国立近代美術館蔵

出品リスト はこちら

【関連企画】

 記念講演会1「秋元洒汀と菱田春草-画巻《四季山水》に連なる絆について-」
期日  令和6年10月14日(月・祝) 13:30~
講師  塩谷純氏(東京文化財研究所上席研究員)
会場  飯田市美術博物館 講堂
定員  60人(美術博物館にて電話予約、9月27日より受付開始)
聴講料 無料

 記念講演会2「春草晩年の作品-《四季山水》を中心に-」
期日  令和6年10月27日(日) 13:30~
講師  尾崎正明氏(テツ・アートプラザ館長)
会場  飯田市美術博物館 講堂
定員  60人(美術博物館にて電話予約、10月11日より受付開始)
聴講料 無料

 美術鑑賞の会
期日  令和6年10月25日(金) 18:30~
会場  飯田市美術博物館 展示室
定員  20人(美術博物館にて電話予約、10月9日より受付開始)
参加料 観覧券が必要です

 展示解説会
期日  令和6年10月12日(土)、10月26日(土) 13:30~
会場  飯田市美術博物館 展示室
定員  なし
参加料 観覧券が必要です

自然トピック展示
そして化石は『標本』になる
―近藤恭一がみつけた富草の海―

会期:2024年8月27日(火)〜2025年2月2日(日)

2023年に下伊那教育会から寄贈された「近藤恭一コレクション」には、阿南町富草で採集されたサメの歯や貝類などたくさんの海の生き物が含まれています。
今回はその一部を紹介するとともに、地質資料の概要・標本化の過程、コレクションの存在意義や標本を保存し未来へ受け継ぐ意味について紹介します。

<展示室の様子>

文化トピック展示
菱田春草生誕150年「菱田家の人びと」

会期:2024年9月3日(火)〜2024年12月8日(日)

日本画家菱田春草の生誕150年に際し、春草が生まれ育った菱田家を紹介します。
菱田春草は、士族屋敷が並ぶ仲ノ町(飯田市仲ノ町)に、菱田家の三男として生まれました。父の鉛治は最後の飯田藩士として、廃城令に伴う飯田城明け渡しの役を負いました。春草の兄弟のなかでは、次兄の為吉は数学者、弟で四男の忠蔵は航空学の研究者として活躍しました。
本展では、春草生誕150周年の特別展開催に合わせ、春草を生んだ飯田藩士菱田家と春草の兄弟について焦点を当てます。

プラネタリウム天歩 Tempo

菱田春草コレクション

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