受賞者 平元 盛親 氏
【選考理由】
都市近郊のベットタウンという自然環境の中で、生きものの生死の営みを組写真として見事に表現している。写真一枚一枚が情感に満ちており、詩を語りかけるようにまとまっている。その場に行けば撮影できる写真ではない。作者の感性を軸に被写体をどう切り取ったらよいか心得があり、画面構成など写真の表現やプリントも技巧的に大変優れている。今回の応募作品の中ではずば抜けて内容と表現力を持った力作といえよう。
『狐の棲む里.雑・草.花.木.虫…命のおはなし』
受賞者 平元 盛親 氏
【選考理由】
都市近郊のベットタウンという自然環境の中で、生きものの生死の営みを組写真として見事に表現している。写真一枚一枚が情感に満ちており、詩を語りかけるようにまとまっている。その場に行けば撮影できる写真ではない。作者の感性を軸に被写体をどう切り取ったらよいか心得があり、画面構成など写真の表現やプリントも技巧的に大変優れている。今回の応募作品の中ではずば抜けて内容と表現力を持った力作といえよう。
『狐の棲む里.雑・草.花.木.虫…命のおはなし』
受賞者 南川 三治郎 氏
【選考理由】
南川三治郎氏は、日本人として初めてヨーロッパの巨匠と呼ばれる100人の画家をアトリエで撮影し発表した写真家である。しかも自身で撮影交渉まで行っており、発表当時は驚きの目差しで注目を集めた。画家にとってアトリエは創作の場であり、その姿を見ることにより画家の内面を知ることができる極めて貴重な写真であり、今も輝いている。
氏はヨーロッパを舞台に数々のテーマをまとめているが、その中の一つの『イコンの道』は、ビザンチン美術の一つ「イコン」をテーマに人々の信仰の深さを感じさせる作品群である。近年は日本の伊勢神宮の遷宮式を機会に、伊勢神宮と日本人、人の信仰と絆を作品にまとめてきた。しかし、私はまだ未完と思っている。撮影条件に厳しい聖域である。南川氏の手腕の見せどころである。
(審査員代表 田沼武能氏評)
『アトリエの巨匠・100人』
『イコンの道』
イスタンブール・カーリエ博物館 サイドチャペルのモザイク《キリストと十二使徒》6C
『聖地 伊勢へ』