第10回 飯田市藤本四八写真賞 受賞作品

その他

受賞者 平元 盛親  氏

【選考理由】
都市近郊のベットタウンという自然環境の中で、生きものの生死の営みを組写真として見事に表現している。写真一枚一枚が情感に満ちており、詩を語りかけるようにまとまっている。その場に行けば撮影できる写真ではない。作者の感性を軸に被写体をどう切り取ったらよいか心得があり、画面構成など写真の表現やプリントも技巧的に大変優れている。今回の応募作品の中ではずば抜けて内容と表現力を持った力作といえよう。

 『狐の棲む里.雑・草.花.木.虫…命のおはなし』

s-平元盛親20150910「子狐の死」001
「子狐の死」001

s-平元盛親20150416「春のおとずれを感じる」002
「春のおとずれを感じる」002

s-平元盛親20150528「春も盛り、虫(カマキリ)も誕生!!」003
「春も盛り、虫(カマキリ)も誕生!!」003

s-平元盛親20150806「朝日をあびる夏の入道雲」004
「朝日をあびる夏の入道雲」004

s-平元盛親20150709「遠くに街が じっと見つめるダイサギ」005
「遠くに街が じっと見つめるダイサギ」005

s-平元盛親20140925「秋・・・田の米もたわわに実り収穫期」006
「秋・・・田の米もたわわに実り収穫期」006

s-平元盛親20141106「冬近チョウの命も尽きようとしている」007
「冬近チョウの命も尽きようとしている」007

s-平元盛親20141218「狐の里も冬・・・椿にも雪が」008
「狐の里も冬・・・椿にも雪が」008

s-平元盛親20150129「一番冷え込む1月の末霜柱も生きもののよう」009
「一番冷え込む1月の末霜柱も生きもののよう」009

s-平元盛親20150910「子狐の幻影か・・・」010
「子狐の幻影か・・・」010

第10回 飯田市藤本四八写真文化賞 受賞作品

その他

受賞者 南川 三治郎  氏

【選考理由】
南川三治郎氏は、日本人として初めてヨーロッパの巨匠と呼ばれる100人の画家をアトリエで撮影し発表した写真家である。しかも自身で撮影交渉まで行っており、発表当時は驚きの目差しで注目を集めた。画家にとってアトリエは創作の場であり、その姿を見ることにより画家の内面を知ることができる極めて貴重な写真であり、今も輝いている。
氏はヨーロッパを舞台に数々のテーマをまとめているが、その中の一つの『イコンの道』は、ビザンチン美術の一つ「イコン」をテーマに人々の信仰の深さを感じさせる作品群である。近年は日本の伊勢神宮の遷宮式を機会に、伊勢神宮と日本人、人の信仰と絆を作品にまとめてきた。しかし、私はまだ未完と思っている。撮影条件に厳しい聖域である。南川氏の手腕の見せどころである。
(審査員代表 田沼武能氏評)

 

『アトリエの巨匠・100人』

s-Chagall
Chagall

s-Dali
Dali

 

『イコンの道』

s-イスタンブール・カーリエ博物館 サイドチャペルのモザイク《キリストと十二使徒》6C
イスタンブール・カーリエ博物館 サイドチャペルのモザイク《キリストと十二使徒》6C

 

『聖地 伊勢へ』

s-iida 月次祭
月次祭