開催中の展示のご案内

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開催中の展示と予告のご案内

菱田春草常設展示 
第52期 出発 -画家を志して- 
会期:2025年4月19(土)~5月25(日)

令和7年度最初となる第52期の展示では、春草の画家としての「出発」に注目します。明治時代を代表する画家となった春草ですが、最初から名作を描けたわけではありません。春草は明治23年からの5年間、東京美術学校で学び、さまざまな技法や表現との出会いを経て成長していきました。本展では東京美術学校時代の資料や作品を中心に、画家を志した春草の歩みをご覧いただきます。


菱田春草《牧童》 明治26年(1893) 本館蔵


菱田春草《鎌倉時代闘牛の図》 明治27年(1894) 本館蔵

 

美術コレクション展示
横井弘三・須山計一・正宗得三郎 それぞれの洋画

会期:2025年3月15日(土)〜5月18日(日)

桜町に生まれ、日本のルソーと呼ばれた横井弘三、鼎出身で、プロレタリア芸術から風景画家に転じた須山計一、二科会や二紀会の創立メンバーで、三穗に疎開した正宗得三郎。伊那谷ゆかりの三作家、それぞれの個性をみつめます。

●主な出品作品
横井弘三《三つの大輪》 昭和39年(1964) 本館蔵
須山計一《北信残秋》 昭和20年(1945) 本館蔵
正宗得三郎《天龍峡》 昭和23年(1948) 本館蔵

 


正宗得三郎 《雨後》 昭和23年(1948) 本館蔵

 

美術コレクション展示
館蔵品で見る工芸のいろいろ

会期:2025年3月15日(土)〜5月18日(日)

工芸にはいろいろなジャンルがあります。丹精こめられた一品一品を見ると、優れた技に驚かされるとともに、個性ゆたかな世界が楽しめます。陶芸・金工・染色など、館蔵工芸品の数々をご覧いただきます。

●主な出品作品
広瀬忠一《五彩》 本館蔵
北原三佳《布目象嵌鳳凰文鋳銅花瓶》 昭和30年(1955) 本館蔵
中村雅臣《ゆうぐれ》 本館蔵


《五彩赤玉瓔珞文合子》 明代中期(16c中葉) 本館蔵(綿半野原コレクション)

新収蔵品紹介
修復を終えた田中芳男関係資料

会期
前期:3月15(土)〜4月27日(日)
後期:4月29日(祝)〜5月25日(日)

 

田中芳男ゆかりの品々が令和5年6月に飯田市に寄贈され、美術博物館の所蔵となり質・量ともに「日本の博物館の父」の生誕地にふさわしい充実したコレクションとなりました。今後はそれらを計画的に修復し、皆様にお披露目できる状態にしていく予定です。
今回の展示では、その第一弾として、田中芳男自らが作成した写図や書跡などを紹介します。

自然トピック展示
ギフチョウと伊那谷の春のチョウ

会期:2025年2月4日(火)〜5月25日(日)

 

ギフチョウは、年にいちど桜の花の咲くころにだけ姿を現すチョウで、スプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれています。日本の固有種で、その美しい姿は多くの人を魅了します。
飯田市はギフチョウを天然記念物に指定していますが、開発や里山利用の衰退などにより、生息地は著しく減少しているのが現状です。
今回の展示では、ギフチョウと伊那谷の春のチョウを紹介します。身近にいる小さなムシたちに、目を向けるきっかけとなれば幸いです。

*チョウがメインですが、一箱だけ伊那谷の春の蛾も展示してあります。
日本で50年ぶりに再発見され、伊那谷でも見つかった希少な蛾カバシタムクゲエダシャクも展示しています!

 

<展示室の様子>