【民俗芸能コラム】伊豆木の人形芝居

今年は、飯田市伊豆木にある「旧小笠原書院」(国指定重要文化財)の築400年の節目の年として、地元の三穂地区を中心に様々な記念事業が開催されています。

かつて伊豆木では、人形芝居がさかんにおこなわれていました。今でも「伊豆木人形」と「伊豆木関坂人形」の首(かしら)が残され、伊豆木天満宮には明治11年(1878)再建の舞台が現存しています。

その背景には、江戸時代に伊豆木を治めていた旗本の小笠原氏が人形の師匠をその館に招くなど、領主小笠原氏の存在も大きかったようです。

参考:櫻井弘人「伊豆木・小笠原氏と人形芝居」(『伊那』2024年4月号)

※文化展示室で開催中の文化トピック展示「伊豆木小笠原家」では「伊豆木人形」の首の一部を紹介しています。また、同展示室には「伊豆木関坂人形」の首も展示しています。併せてご覧ください。

(「南信州民俗芸能ファンクラブ通信」2024年6月号掲載)

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