5月14日〜■プラネタリウム投影を再開します

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飯田市の感染症対策の規制変更にともない、長い間閉室が続いていましたプラネタリウムを、2022年5月14日(土)から再開いたします。定員、投影時間等の変更がございますので、事前の確認をお願いいたします。

<長野県の感染拡大警戒レベル5のとき>

【一般投影】
2022年5月14日(土)からの土、日、祝日
定員:各回30名(先着順)

10:00〜10:30 あーしたてんきになあれ(幼児向き)
13:30〜14:10 ガイアの銀河

予約は不要ですが、投影開始5分前までに受付でチケットをお買い求めください。
(観覧料:小中学生50円、高校生150円、一般250円)

【予約投影】
2022年5月19日(火)*からの平日10:00〜17:00(休館日を除く)
*ただし、希望日の3ヶ月〜1週間前に予約が必要です。

定員:1回30名
詳しくは電話でご相談ください(0265-22-8118)。

 

【春草展示第34期】ミニ解説② 美術学校の3つの基礎学習

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菱田春草記念室 第34期展示

美術学校での学び-春草の基礎学習-

より、簡単に展示内容をご紹介しています。

ミニ解説①では、美術学校入学前の春草の様子 をご紹介しました。

今回、ミニ解説②は、 美術学校の3つの基礎学習をご紹介します。

(* )で記したものは現在展示中の作品・資料です。

 

画塾で古画の模写や季節の植物を写生して、美術学校入学の準備をした春草。明治23年 16歳の時に、いよいよ東京美術学校へ第二期生として入学します。

 

「先づ日本美術の歴史的根拠を牢くし、さて後西洋美術の精華をも参酌せしめんと欲する也」

これは、東京美術学校の校長もつとめた思想家・岡倉天心の言葉です。日本美術の伝統と精神性を重視しつつ、西洋美術の写実性や遠近法などの技術を導入し「明治という時代にふさわしい新たな日本画」を想像することを目指しました。

つまり日本画の近代化を目指しており、美術学校ではその実現にむけて、特徴ある3つの基礎学習「臨画(りんが)」「写生(しゃせい)」「新按(しんあん)」を設けました。

 

基礎学習その1「臨画(りんが)」
日本や中国の古画を元にした手本を模写して、運筆法と伝統画風を学ぶ授業です。学年が上がると「臨摸」に進み、古画の粉本(後人が学習や手本用に移した模写のこと)の模写を行って、日本や中国の様々な画風を学びます。古典から、日本美術の伝統を習得する基礎学習でした。

画塾時代からわずかな期間で、急速に筆技が成長していく様子が分かります。粉本を模写する、というと狩野派の教授法とイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、美術学校では画派に縛られず様々な古画から学びました。(*羅漢、花卉図、動物写生(円山応挙写生帖の模写))

 

基礎学習その2「写生(しゃせい)」
対象を正確に描く、西洋美術の写実法を学ぶ授業です。現在のデッサンにあたり、植物や小禽を主な対象とします。「臨画」と並行して学習し、日本画の近代化に向けた基礎技術の習得を目指しました。

対象の形・色を丁寧に観察して特徴の把握に努めています。丹念な観察と写生は、花鳥画における春草の基本姿勢となります。(*植物写生、動物写生(剥製の写生)、雉子)

 

基礎学習その3「新按(しんあん)」
学年がすすむと、独自に構想した画題を描く「新按」の授業が始まります。「臨画・臨摸」の学びと、「写生」の学びを合わせて、独自の制作を行います。意匠や理想の表出を求められる新按の課題は、作品の構想を深める訓練となり、精神や情感、技術を兼ね備えた新時代の画家になるための準備をしました。(*五味子に小禽、松に岩、牧童、鎌倉時代闘牛の図、武具の図)

たとえば・・・

菱田春草《牧童》明治26年(1893)は、
[臨画の成果]狩野派らしい筆法 +[写生の成果]牛の毛並みに見る写実性と、空間表現
⇒[新按らしさ]いきいきとした墨線の表現から、無邪気な牧童の様子までも伝わってきます

 

これらの学びを通して、卒業制作《寡婦と孤児》を描き、最優等の評価で5年間の学びを終え、画家として羽ばたいていきます。

 

 

春草の晩年の言葉には、以下のようなものがあります。

…自分の考へでは現今の修養法として第一に古画の研究、第二に写実の研究、第三に自己の考按、この三つは最も必要で、決してその一を欠くことは出来ぬと思ふ。…

このように、東京美術学校の日本の伝統に西洋の技術を加えて新しい絵画を目指す学びは、彼の画業の核となったのでした。

 

次回は[新按]の作品から《鎌倉時代闘牛の図》について、見どころをご紹介します。

(美術部門:加納向日葵)

【春草展示第34期】ミニ解説① 美術学校に入るまで

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菱田春草記念室 第34期展示

美術学校での学び-春草の基礎学習-

より、ミニ解説①と題して美術学校入学前の春草の様子をご紹介します。

(* )で記したものは現在展示中の作品・資料です。

菱田春草(本名・三男治(みおじ))は、明治7年(1874)に飯田に生まれました。

5歳から13歳まで、飯田学校で学びました。真面目に勉学に励み、比較的良い成績をおさめていたようです。(*飯田学校大試験得点表)飯田学校で開催された教育展覧会では図画を出品し、優等賞を受けました。担任の、後に洋画家として活躍する中村不折から、画家の道に進むことを勧められたほど、絵の得意な少年だったようです。


 飯田学校卒業写真。下段右から4番目が春草。

飯田学校卒業後は、画家の道を目指して東京へ向かいました。先に上京していた兄・為吉(ためきち)世話になりながら、美術学校入学へ向けて画塾へ通い始めます。画塾の師は、狩野派の画家で美術学校の講師でもあった結城正明でした。

正明の画塾では、主に「古画の模写」と「植物の写生」をおこないました。

「古画の模写」については、筆や墨の扱い、墨線の表現などを、古画の粉本(手本や勉強用に後世の人が写したもの)を模写して学びました。狩野派の古画に限らず、中国南宋の画家、北宋の画家の粉本模写も行っていたようです。ゆっくりと筆をすすめたようなまだ硬い模写からは、学びの努力が伝わってきます。(*唐子の図、高士の図、布袋の図など)

また「植物の写生」では、季節ごとの植物をよく観察して描く、写実性を高める練習をしました。最初は形をとらえるのに精一杯な様子ですが、次第に精緻に、情感まで含んで描けるようになります。(*植物写生(梅、撫子)など)

画塾での約1年の学びを通して、美術学校に入学するための準備をしました。


 上京した頃の一枚。幼さが残ります。

明治23年 16歳の時に、いよいよ東京美術学校へ入学します。美術学校では、明治という時代にふさわしい日本画、日本画の近代化を目指すべく、3つの基礎学習が行われました。

ミニ解説②へつづく

(美術部門:加納向日葵)

元善光寺のご開帳だけでは片詣り?

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飯田市座光寺にある「元善光寺」では七年に一度の「ご開帳」がおこなわれています。
それに合わせて本館の文化展示室では元善光寺やそのご開帳の歴史を紹介したトピック展示「元善光寺のご開帳」を開催中です(5月29日まで)。

ひときわ目につくのが善光寺の縁起を視覚化した「善光寺如来絵伝」。元善光寺はどのように描かれているでしょうか。

また、この展示の内容を詳しく解説した講座「女たちは善光寺を目指す」と「善光寺信仰と元善光寺」を美博のYouTubeチャンネルにおいて期間限定で公開しています(https://www.youtube.com/channel/UCXaiqvZ1w-tHrvF_DttQF9g)。

元善光寺のご開帳への参詣に加えて、美博へもう「一詣り」してはいかがでしょうか。

人文部門

 

 

【菱田春草常設展示】第34期 美術学校での学び

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令和4年度の菱田春草常設展示が始まりました!

本年度の菱田春草記念室では、館蔵作品で春草の画業を時代ごとに紹介し、資料を通してその生涯を追っていきます。

 

第34期は、

美術学校での学び -春草の基礎学習- です。

 

飯田で生まれ育った絵の得意な少年「三男治(みおじ)」が、画家「春草」として歩み始めるまでの道のりをご覧いただきます。画家を志して春草が進んだ東京美術学校では、日本画の近代化を目指すべく3つの基礎学習を設けていました。日本や中国の古画を模写して筆法と画風を学ぶ「臨画(りんが)」、西洋美術の写実法を学ぶ「写生(しゃせい)」、独自に構想した画題を描く「新按(しんあん)」。日本の伝統に西洋の技術を加えて新しい絵画を目指すこの学びは、彼の画業の核となりました。学びの過程と、春草の芸術の始まりをご覧下さい。

 

(美術部門:加納向日葵)

 

菱田春草(1874‐1911)

明治7年(1874)に飯田・仲ノ町に生まれ、新しい日本絵画の創造に生涯を注いだ日本画家です。幼少期を飯田で育ち、16歳で画家を志して東京美術学校へ進みます。校長・岡倉天心や朋友・横山大観、下村観山らとともに歩み、日本画の研究と制作に励みました。
明治30年代の輪郭線を用いない革新的な画風「朦朧体(もうろうたい)」や、明治40年代の装飾性を重視した画風は、日本画が進むべき道筋を示しました。腎臓を害して眼病に苦しみ満36歳で夭折しましたが、彼の活躍なくしては日本画の近代化はあり得なかったといえるでしょう。明治時代以降の画家で最も多い4点の作品が重要文化財に指定されていることも特筆されます。

5月29日■自然講座「海底軽石火山ー浮遊しない軽石の話し」(要申込)

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講師:湯浅真人さん

日時:2022年5月29日(日曜日)午後1時30分〜3時
会場:美術博物館 2階 講堂

定員:50名(申込先着順)
申込:5月14日(土)午前9時30分から電話(0265−22−8118)で受付。
*聴講は無料です。

【内容】
昨年、小笠原海域の海底火山から噴出した軽石が日本列島沿岸に漂着し、社会問題になりました。軽石は水より軽いので通常は水に浮きますが、中には火口周辺に沈み海底に山を作ることがあります。そのような火山を紹介します。

チラシPDF⇒220529自然講座

5月28日■星空観望会「春の星座と大曲線」(要申込)

プラネタリウム

日時:2022年5月28日(土) 午後7時30分〜9時(受付は午後6時30分から)
受付:美術博物館 科学工作室(建物向かって右側の屋上階段より直接入室して下さい)
持ち物:懐中電灯
定員:20名(申込み先着順)
申込:5月14日(土)9時30分から電話(0265−22−8118)もしくは、受付窓口で申込み
*参加費は無料です。

【内容】
春の夜空で目を引くのは北斗七星と2つの1等星。これを結んだ「春の大曲線」から春の星座を探しましょう。

*雨天・曇天の場合はお話のみの場合もあります。
*感染状況によっては中止となる可能性がございます。

5月30〜6月7日■臨時休館のお知らせ

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収蔵資料の燻蒸作業のため、下記の期間は臨時休館となります。
美術博物館敷地内も立ち入り禁止となりますので、ご注意下さい。

臨時休館:2022年5月30日(月)〜6月7日(火)


この期間は、FAXやe-mailへの対応、図録等の発送なども休止いたします。ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

なお、電話につきましては、定休休館となります5月30日(月)・6月6日(月)以外は通常通り対応いたします(電話機の数が減るため、電話がつながりにくい場合があります。その際は少しお時間をあけて再度おかけ直し下さい)。

5月22日■文化講座「山岳信仰と修験道」(要申込)

講座

講師:鈴木正崇さん(慶應義塾大学名誉教授)

日時:2022年5月22日(日曜日)午後1時30分〜3時
会場:美術博物館 2階 講堂

定員:50名(申込先着順)
申込:5月7日(土)午前9時30分から電話(0265−22−8118)で受付。
*聴講は無料です。

【内容】
日本文化の根底にあり人々の暮らしを精神的に支えてきた山岳信仰と、そこから成立した修験道の歴史、特色についてお話しいただきます。*本講座は伊那民俗学研究所との共済事業です。
10月開催予定の山岳修験学会飯田大会に併せた講演です。

チラシPDF⇒

【同時開催事業のお知らせ】
講演後、柳田國男館において、伊那民俗学研究所会員による研究発表が開催されます。詳細は研究所ホームページをご確認ください。

5月21.22日■追手町小学校化石標本室

イベント

長谷川善和博士(飯田市千代出身)が収集した化石や骨格標本を展示しています。地元伊那産の化石の他に、世界の化石を見ることができます。

日時:2022年5月21日(土)、22日(日) 午前10時~午後4時
会場:追手町小学校化石標本室(追手町小学校西側道路より入室)

<展示観覧>
申し込み不要、無料、開室中はいつでもご覧いただけます。