夏休み企画展「生きものの小べや」コケ編1
夏休み企画展「生きものの小べや」
会期:2015年7月4日(土)~9月27日(日)
小べや1 「コケテッシュなコケのへや」
小べや2 「骨骨(こつこつ)あつめたホネのへや」
小べや3 「かくれる化けるギタイのへや」
小べや4 「イモムシケムシぞわぞわのへや」
チラシ→「生きものの小べや」チラシ
今夏の自然分野の展示は、4つの小テーマを一つにまとめた、お得感(?)満載の企画展です。
あれもこれも、いちどに紹介しようという欲張りな企画を立ててしまい、担当者はてんてこ舞い状態ですが、オープンまであと1ヶ月、展示内容を少しずつ紹介していきたいと思います。
今日はまず最初に、「コケテッシュなコケのへや」をのぞいてみましょう。
▲エゾスナゴケ*1
最初にコケに魅せられたのは、このエゾスナゴケの美しさです。
ファインダー越しに垣間見たコケの繊細な姿は、ひどく心を捉えました。
しかも、そのコケは深山幽谷に育つわけではなく、美術博物館の庭にも生えているのです!!
これまでまったく気にも止めなかったコケたちの世界。
美博の敷地だけでも、なんと60種類を越えるコケが暮らしているのです。
身近にある美しいコケたちの姿をいくつか紹介しましょう。
▲ヤノウエノアカゴケ
春先に一斉にのびる蒴(さく)が美しい。
▲ゼニゴケ
ジメジメしたところに生えて陰気さを増し、嫌われもののゼニゴケもよく見るととてもよい姿。
雌株の破れ傘のような雌器床(しきしょう)がステキ。
▲ジンガサゴケ
ゼニゴケの仲間で、雌器床(しきしょう)が陣笠の形をしている。
▲エゾスナゴケ*1 と柳田國男館(当館敷地内に併設)
ムシの目レンズで撮影してみました。
写真はまだまだあるのですが、キリがないのでこの辺にしておきます。
「コケテッシュなコケのへや」 乞うご期待です!!
*1 スナゴケ類は敷地内に、エゾスナゴケとコバノスナゴケの2種が分布しています。写真では同定は無理だそうで、ここでは仮にエゾスナゴケとしました。
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