第10回 飯田市藤本四八写真文化賞 受賞作品

受賞者 南川 三治郎  氏

【選考理由】
南川三治郎氏は、日本人として初めてヨーロッパの巨匠と呼ばれる100人の画家をアトリエで撮影し発表した写真家である。しかも自身で撮影交渉まで行っており、発表当時は驚きの目差しで注目を集めた。画家にとってアトリエは創作の場であり、その姿を見ることにより画家の内面を知ることができる極めて貴重な写真であり、今も輝いている。
氏はヨーロッパを舞台に数々のテーマをまとめているが、その中の一つの『イコンの道』は、ビザンチン美術の一つ「イコン」をテーマに人々の信仰の深さを感じさせる作品群である。近年は日本の伊勢神宮の遷宮式を機会に、伊勢神宮と日本人、人の信仰と絆を作品にまとめてきた。しかし、私はまだ未完と思っている。撮影条件に厳しい聖域である。南川氏の手腕の見せどころである。
(審査員代表 田沼武能氏評)

 

『アトリエの巨匠・100人』

s-Chagall
Chagall

s-Dali
Dali

 

『イコンの道』

s-イスタンブール・カーリエ博物館 サイドチャペルのモザイク《キリストと十二使徒》6C
イスタンブール・カーリエ博物館 サイドチャペルのモザイク《キリストと十二使徒》6C

 

『聖地 伊勢へ』

s-iida 月次祭
月次祭

その他