こーとの神おーくるよ

2月8日は「コト八日」の日です。飯田下伊那では、この日の前後に「コト念仏」や「大将荒神」、それらとセットで「コトの神送り」などと呼ばれる行事がおこなわれます。

4日におこなわれた上久堅原平の「コト念仏」は、3年ぶりの開催でした。地元の小・中学生6名が15時から20時にかけて、集落内の家、神仏などに念仏を唱えてまわりました。地域の人たちが、子どもたちに「寒いで気を付けてね」「もう少しだで」などと声をかける様子は心が暖まります。

また8日には千代の田力の「コトの神送り」を見学しました。田力では、隣の野池から笹竹を受け継ぎ、龍江の大屋敷との境まで送り継ぎます。昔は子どもたちだけでおこなっていたようですが、今は小学生に加えて、各家から一人ずつ出ています。

 

コトの神送りは、疫病など集落内の災厄を追い払う行事ですが、それらと向き合ってきたのは今の人たちだけではないことを実感します。

(民俗担当)

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