南アルプス生きものがたり その2 キタダケソウ

企画展「世界最端のライチョウがすむ南アルプス」
会期:平成29年7月15日(土)~12月24日(日)
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キタダケソウ

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南アルプス北岳特産のこの植物は、雪解けすぐの6月中旬に花の時期を迎えます。例年登山口となる広河原までの林道が開通するのが6月下旬。この頃には花が終わりの季節になってしまい、キタダケソウが満開の時に北岳を訪れること自体容易ではありません。おりしも梅雨の真っ最中。うまく花の時期が合ったとしても青空の下でキタダケソウに出会うことの困難さは想像に難くないでしょう。

しかし、今年(2017年)は稀にみる幸運に恵まれました。6月の空梅雨と低温の影響で雪解け進まず、キタダケソウの花期が1週間近く遅れたのです。林道の開通した6月23日はちょうど満開で、この日に登った僕たちは、斜面一面に咲くキタダケソウに出会うことができました。さらに北上する予報だった前線が南に下がってくれたため、北岳上空には青空が広がり、撮影に出かけた2日間とも天気に恵まれたのでした。

キタダケソウの咲き乱れる東向き斜面は、晴れると背景に間ノ岳と農鳥岳をのぞむことができます。透明感のある白い花と、初夏の青空、残雪をまとった白根の峰々を一つの画面の中に収めることができる幸せに感謝しながら、夢中でシャッターを切りました。(四方)

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