開催中の展示と予告のご案内

菱田春草常設展示
複製画で見る春草の名画

会期:2021年2月6日(土)〜3月14日(日)

近年、小中学校では鑑賞授業が重視されています。当館では春草の複製画や写真を提供し、鑑賞授業への協力をおこなっています。今回の展示では、複製画の展示にあわせ、下伊那教育会菱田春草研究委員会がおこなった美術鑑賞授業モデルの研究と実践の様子を紹介します。こうした授業により、春草の顕彰が深まると共に、子どもたちの感性が高まることを願っています。

また、未完成の大作《雨中美人》も紹介します。本図の制作が中断された後、改めて描かれたのが《黒き猫》でした。もし完成していればどのような作品になったのでしょうか。


菱田春草《雨中美人》(右隻・未完成)

【出品資料】
菱田春草《黒き猫》(複製画)

菱田春草《落葉》(複製画)
菱田春草《王昭君》(複製画)
菱田春草《菊慈童》(写真印刷)
菱田春草《雨中美人》(未完成)

美術コレクション展示
藤本四八 ―木曽―

会期:2021年2月6日(土)〜3月14日(日)

木曽は、江戸時代に五街道のうちの中仙道が通り、宿場として栄えたとともに、山林資源とともに歩んだ木工の郷であり、また御嶽山を取り巻く信仰の地でもありました。

飯田市松尾出身の写真家・藤本四八(1911~2006)は、昭和40年代(1965-69)に木曽を取材しています。当時、中仙道の宿場町「妻籠」では、先駆的な景観保存運動が起こり全国の注目を浴びました。

それは一方では、木曽の伝統的な風情が危機に瀕していたことを意味しています。藤本は、変化しつつある人の営みに目を向け、木に寄りそう職人達の姿、伝統的な祭礼、御嶽信仰の様子などを記録していきました。


藤本四八《百草丸売り 王滝》 昭和47年(1972)頃 本館蔵(作者寄贈)


藤本四八《雪景色 妻籠宿》 昭和47年(1972)頃 本館蔵(作者寄贈)

 

美術コレクション展示
北原三佳の金工

会期:2021年2月6日(土)〜3月14日(日)

北原三佳(1895~1972)は、山本村(現飯田市山本)出身の鋳金作家です。帝展・日展で長く活躍し金工の第一人者として知られました。兄は東京国立博物館の陶磁部長を務めた北原大輔で、三佳も工芸家でありながら学究肌の面があり、古典を研究した鋳金技法は論理的根拠に基づいた綿密なものでした。一方で、大正~昭和期の時代変遷の中にあって、伝統をベースに新しい表現を取り入れていきました。戦後には、復興梵鐘の多くを手掛け、梵鐘の姿形だけでなく音色にまで研究を進めて、多くの仕事を成し遂げています。今回の展示では、館蔵品を中心にその作品をみてまいります。


北原三佳《環耳丈長鋳銅花瓶》 昭和46年(1971) 本館蔵


北原三佳《みみずく鋳銅香炉》 本館蔵

 

美術コレクション展示
飯田の染織

会期:2021年2月6日(土)〜3月14日(日)

かつて広大な桑園がひろがり、数多の養蚕農家が存在した飯田の地は、染織作家も輩出しています。熊谷好博子(1917~1985)は日本画を学んだ後に友禅へ進み、近代的な意匠を示しました。広瀬忠一(1918~2010)は飯田紬に天然染料を用い、暖かみのある織物を手がけました。二人の作家、それぞれの表現をご覧いただきます。


熊谷好博子《雪原》(訪問着・部分)昭和39年(1964) 本館蔵

【主な出品作品】
広瀬忠一《五彩》
熊谷好博子《海の譜》
熊谷好博子《三友》
ほか

美術コレクション展示
信州風景画散歩

会期:2021年2月6日(土)〜3月14日(日)

ゆたかな自然につつまれた長野県。ここでは様々な若者がそだって画家をめざし、そして数多の洋画家たちが訪れて風景画を描きました。今回の展示では、当地ゆかりの洋画家たちが手がけた信州の風景を紹介します。長野県の雄大な自然をお楽しみ下さい。


正宗得三郎《大平峠の若葉》昭和27年(1952) 本館蔵

【主な出品作品】
須山計一《北信残秋》
横井弘三《童心風景》
児島善三郎《天龍峡》
山本弘《風景》
関龍夫《駒ヶ岳》
ほか

文化トピック展示
満州は豊かだったか -入門 飯田・下伊那の満州移民-

会期:2021年3月3日(水)〜6月13日(日)

自然トピック展示
飯田下伊那の鉱山と鉱石

会期:2020年12月8日(火)~2021年6月13日(日)

伊那谷は鉱物資源に乏しいところと思われていますが、小さな鉱山や鉱床が各地にありました。今回の展示では、飯田下伊那地域にある鉱山や鉱床を、そこで採れた鉱物とともに紹介します。