開催中の展示と予告のご案内

菱田春草常設展示 
第52期 出発 -画家を志して- 
会期:2025年4月19(土)~5月25(日)

令和7年度最初となる第52期の展示では、春草の画家としての「出発」に注目します。明治時代を代表する画家となった春草ですが、最初から名作を描けたわけではありません。春草は明治23年からの5年間、東京美術学校で学び、さまざまな技法や表現との出会いを経て成長していきました。本展では東京美術学校時代の資料や作品を中心に、画家を志した春草の歩みをご覧いただきます。


菱田春草《牧童》 明治26年(1893) 本館蔵


菱田春草《鎌倉時代闘牛の図》 明治27年(1894) 本館蔵

 

新収蔵品紹介
修復を終えた田中芳男関係資料

会期
前期:3月15(土)〜4月27日(日)
後期:4月29日(祝)〜5月25日(日)

 

田中芳男ゆかりの品々が令和5年6月に飯田市に寄贈され、美術博物館の所蔵となり質・量ともに「日本の博物館の父」の生誕地にふさわしい充実したコレクションとなりました。今後はそれらを計画的に修復し、皆様にお披露目できる状態にしていく予定です。
今回の展示では、その第一弾として、田中芳男自らが作成した写図や書跡などを紹介します。

自然トピック展示
ギフチョウと伊那谷の春のチョウ

会期:2025年2月4日(火)〜5月25日(日)

 

ギフチョウは、年にいちど桜の花の咲くころにだけ姿を現すチョウで、スプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれています。日本の固有種で、その美しい姿は多くの人を魅了します。
飯田市はギフチョウを天然記念物に指定していますが、開発や里山利用の衰退などにより、生息地は著しく減少しているのが現状です。
今回の展示では、ギフチョウと伊那谷の春のチョウを紹介します。身近にいる小さなムシたちに、目を向けるきっかけとなれば幸いです。

*チョウがメインですが、一箱だけ伊那谷の春の蛾も展示してあります。
日本で50年ぶりに再発見され、伊那谷でも見つかった希少な蛾カバシタムクゲエダシャクも展示しています!

 

<展示室の様子>