旧飯田役所代官 市岡家文書(補遺) 102点

市岡家は伊那地方の榑木山を管理した美濃久々里(現岐阜県可児市)の旗本千村氏に仕え、千村氏の管理する飯田役所の重役として役所内に屋敷を構えた家柄である。

三重県津市に住む市岡家より数多くの資料が寄贈、一部購入されているが(『文書目録』Ⅸ。282点掲載)、このたび新たに13代当主市岡尚子氏より市岡家の資料211件、157点が飯田市美術博物館に寄贈された。この文書目録には、それらを追加目録とするものである。

内容は主として明治3年以降31年までの諸事附込帳、明治九年以降大正10年までの日誌ならびに明治30年以降大正6年までの金銭出入牒のほか、勤皇家松尾多勢子の和歌(一幅)や短冊帳も含まれている。

主に市岡家が飯田を離れてのちの仕事、日常生活や暮らし振りを知る事が出来る。