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■チュービンゲン大学自然史博物館■


■歴史の町の中にある大学博物館

■廊下にぎっしりと並ぶ展示

■教室を開放した展示室

■歴史の町の中にある大学博物館

 今日はシュツットガルトでの自主研修日で、今回のツアーで最後の自由行動日だ。再び、田中さん・高尾さんと化石で有名なチュービンゲン大学自然史博物館へ行くことにする。チュービンゲンは鉄道で約1時間ほどで、乗り換えなく行くことができる。
 列車は丘陵を縫ってぶどう畑の中をゆっくりと進む。小さな村が絵のように美しい。ライン川に合流するネッカー川の上流の町、チュービンゲンに到着する。
 さっそく駅でインフォメーションの位置を聞き、そこで自然史博物館を教えてもらった。チュービンゲンは学生の町らしく、高校や大学の建物がたくさんある。これらの校舎は古くて歴史的な建物が多く、美しい町並みとよく調和している。自然史博物館はチュービンゲン大学地質研究所の中にあった。

▲地質研究所入口
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■廊下にぎっしりと並ぶ展示

 ここの博物館の表示はたいへん小さい。知らずに通り過ぎてしまいそうな入り口だった。中に入ると、学生が階段の踊り場でおしゃべりをしている。日本の大学と全く変わらない。廊下や踊り場などの壁面を見ると、ずらりと標本が展示してあった。展示ケースの隣が研究室の扉というように、どうも研究所と博物館は混在しているようだ。1階は統一されていないが、さまざまなテーマごとに展示してあった。おそらく研究者が自分の専門分野を展示しているのだろう。
 階段で2階に上る。階段の吹き抜けとなった壁面にも、板状の大きな化石がところ狭しと展示してある。とくにホルツマーデン産の魚竜や大きなアンモナイトがいくつもついた巨大なブロックがすばらしい。

▲隣合せの展示と研究室
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■教室を開放した展示室

 2階は教室・研究室を開放して展示室にしてあった。プレシオサウルスのような海生は虫類などを展示した大きな展示室、恐竜の展示室そしてアンモナイトなどの無脊椎動物の大きな展示室があった。展示ケースは質素で照明効果もあまりよくないが、資料は実に豊富だ。
 3階は1階と同じように廊下に展示ケースが並べてあり、この中に植物化石が整然と展示してある。動植物とも全体的にバーデン、バーデンベルグ地方の化石が多いようだが、世界各地の標本が並んでいた。面白かったのは研究室の扉にも自分の研究を写真や図などで展示してあることだ。研究者の研究テーマがわかって興味深かった。
 ここでパンフレットを購入し、近くの本屋でドイツ南部の地質図を手にいれた。小さな本屋であるが、地質関係の専門書も結構充実しているようだった。

▲海生は虫類の展示コーナー
▲チュービンゲンの町並み
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