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■ハーフ博物館−化石の宝庫−■ | |||
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今日は専用バスで、シュツットガルトへの終日移動日という日程だった。ところがゾルンホーフェンへ誘ってくれた田中さんは旅行前からよく調べているらしく、途中に魚竜化石で有名なハーフ博物館があるから、ここへぜひとも行きたいという。化石フェアで必ずでてくるホルツマーデンの化石らしい。ミュンヘンで仕入れた地図や時刻表を見ると、途中のホルツマーデンで専用バスを降りて、タクシーにのればたぶん行けそうだ。ちょうど近くに鉄道も走っているので、シュツットガルトへもなんとか行ける。
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ハーフ博物館はホルツマーデンの郊外にあった。こじんまりとしているが、駐車場が広くてアクセスしやすい新しい博物館だ。玄関をくぐるとミュージアムショップを兼ねた受付があった。化石や図書などがずらりと並んでいる。さっそく、入場券を買って展示を見ることにする。
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展示は大きく2つに分かれている。一つは化石をケースや壁面に分類して展示したものだ。すべて、ここから産したすばらしく保存のよい標本だ。長さ5mもあるような魚竜やウミユリの大きな化石が印象に残る。もう一つは地層の積み重なりを再現して、それらの“地層”面の一つ一つにあたかも産出したばかりの姿で代表的な化石が配置されているという展示だ。“地層”の厚さは5mほどで、一番下の“地層”はおそらく長さ20mぐらいあるように思う。吹抜けの空間を利用し、展示の両サイドに階段があって下からも上からも見ることができる。地層についている化石は数cmのアンモナイトから2〜3mもあるような魚竜やワニ等まであり、大きな化石は2階からの方が全体像がよくわかるという具合いだ。これは思い切って規模を大きくしたことが成功の秘訣のような気がする。展示法としてたいへん参考になった。
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