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■ドイツ博物館−巨大な機械が轟音を響かせて動く−■ | |||
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ミュンヘン市内をバスで回って概略をつかんだ後、イザール川の中州にあるドイツ博物館へ行く。イザール川はアルプス東部にあたるオーストリア国境域を源とし、ミュンヘン市内を北流してドナウ川に合流する川だ。この川の水を市内においても飲むことができるという。また夏には日光を浴びる人々で賑わうらしい。
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午前中のみの公式訪問となっているため、さっそく展示を見る。正面には帆船が1階と地下との吹抜けの空間を利用して展示してある。船は半分に切取り、内部が見えるようになっている。ここから地下へもぐり、船の歴史を最初に見る。蒸気やエンジン・モーターを使った船などが時代順に並んでいる。ところどころ小規模のジオラマがあって、昔の造船所などのミニチュアがきれいに並べてある。これらのジオラマは100人いる技術職員ですべてつくってしまうという。ジオラマ内部の模型は精密に復元してあり、背景に奥行きがあってすばらしい。奥行きのある背景は、ジオラマ内部の壁面に角をつくらないよう工夫しているからだ。案内者によると、ジオラマ展示はこの博物館が最初に行ったという。船の他に、10000mの海底にもぐったバチスカーフ?や戦争中に開発されたUボートも展示してあった。 |
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次に蒸気機関を見る。産業革命を切り開いた巨大な蒸気機関がきれいに磨かれていくつも展示してある。驚いたのは、これらの巨大なピストン等がものすごい物音をたてて動くということだ。もちろん蒸気でなく実際は電気で動いているわけだが、迫力抜群である。これこそドイツの技術屋魂という感じがした。蒸気機関車もたくさん並んでいるが、これも同じように全館中に響くような大きな汽笛をならして動くようになっている。
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午後は自由行動日となり、ミュンヘン市内の自然史系博物館を訪ねたが、鉱物博物館が開館しているのみで、お目当ての応用地質博物館や古生物博物館は休館だった。大学付属のため、土日が休館になってしまうのだろう。 |
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