飯田古墳群は、飯田市の天竜川右岸段丘上の南北約10Km、東西約2.5Kmの範囲に、古墳時代中期から後期(5世紀後半から6世紀末)にかけて継続して築造された18基の前方後円墳と4基の帆立貝形古墳からなる古墳群。このうち、比較的良好に残る11基の前方後円墳と2基の帆立貝形古墳が国史跡に指定された。
古墳群は広範囲に及ぶが、一体の古墳群として捉えることで、古墳時代中・後期にみられるヤマト王権による政治支配の状況や東国経営のあり方を知ることができるとともに、ヤマト王権を構成する地域社会の動向を知る上でも重要である。
飯田古墳群として指定された古墳
座光寺 高岡第1号古墳(たかおかだいいちごうこふん)
上 郷 飯沼天神塚(雲彩寺)古墳(いいぬまてんじんづか(うんさいじ)こふん
松 尾 御射山獅子塚古墳(みさやまししづかこふん)
姫塚古墳(ひめづかこふん)
上溝天神塚古墳(あげみぞてんじんづかこふん)
おかん塚古墳(おかんづかこふん)
水佐代獅子塚古墳(みさじろししづかこふん)
竜 丘 大塚古墳(おおつかこふん)
塚原二子塚古墳(つかばらふたごづかこふん)
鏡塚古墳(かがみづかこふん)
鎧塚古墳(よろいづかこふん)
御猿堂古墳(おさるどうこふん)
馬背塚古墳(ませづかこふん)