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■ドーバーの白亜の崖■


■海外でのはじめてのドライブ

■気持ちのよいカントリーロード

■ドーバー海峡に到着

海外でのはじめてのドライブ

 イギリスのカントリーサイドへの旅は、昔からの夢だった。そこで、今回の旅行ではレンタカーを借りて、自由に田舎を走り回ることにした。初日はドーバーへ、翌日はコッツウォルズへ行くことにした。レンタル会社も大手と日系の2社を試してみることにした。初日は、マーブルアーチ近くの大手レンタル会社で車を借りて、ドーバーまでの1日旅行と決める。
 Ordnance Surveyの3マイル1インチの自動車マップをみて、ドーバーまでの道順を決めていたはずだったのだが、テームズを渡ってすぐに道を間違えて左へ行ってしまった。それからというもの、冷や汗を流しつつDoverという案内標識とA2からA20という主要道路の標識を確認しながらのろのろと進んだ。なんとか自動車道路M20に乗ることができたときは、ホッとした。

▲レンタルした青い車
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気持ちのよいカントリーロード

 イギリスの自動車道路は、日本とそれほど変わるところはないが、無料なのがうれしい。サービスエリアはそれほど多くないが、たいへん機能的で感じのよい店が並んでいる。レストラン、コンビニなどの他に、イギリスとフランスの2つの地図屋が入っていた。M20はChannel Tunnelを抜けて、直接フランスへ行けるためだからだろう。
 自動車道路では時速120〜130km、主要道路でも時速100kmほどのスピードで走ってきたが、それでもまわりの車と比べれば遅いくらいだった。車のスピードは、たしかに日本よりかなり速い。しかし、紳士の国らしく信号を出せばきちんと開けてくれるので、割合と走りやすい。交差点はほとんどRound About(時計回りのロータリー)となっている。いくつもの道が合流している場合は、出る方向を間違えそうになってしまう。

▲サービスエリア
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■ドーバー海峡に到着

Forkestoneで自動車道を降り、まずDoverへ向かった。ここで博物館やお城を見学しようと思ったが、疲れて気味だったので海岸でゆっくり休むことにする。有名な白亜の崖が遠くに見える。海岸はほとんどフリントの丸い礫だ。石同士がぶつかってできたパーカッションマークが著しい。Ordnance Surveyの1/5万図のLandranger179を見ると、白い崖の向こうにSt Margaret's at Cliffeという町がある。ここへ行ってみることにする。
 カントリーサイドの道路は、景色を楽しみながら気持ちよく走ることができる。途中の家並みを楽しみながら海岸へ降りていく。海岸線は緩やかに弧をえがくポケットビーチとなっていて、海岸遊びにはたいへんよいところだった。Doverと同じように、フリントの礫からなる海岸だ。直径2cmほどの球体がつながったような、面白い形のフリントが転がっている。崖をのぞくと、チョークの白い層の中に、ノジュール状の黒いフリントが何層もはさまっていた。海岸沿いには遊歩道(White Cliffs Country Trail)が伸びていて、ナショナルトラストが管理するガーデンなどもあった。
 帰りはGreenwichによるが、近くで駐車場を見つけることができず、天文台のある公園までは行けなかった。ロンドンの町中まではスムーズにもどることはできたが、なかなかレンタカー会社が見つからず、人に尋ねたりして5時半頃にようやく到着した。

▲白亜の崖とお城
▲フリントでつくった家
▲チョークとフリント
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