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■パリ自然史博物館・シャイヨー宮■


■6年ぶりのパリ自然史博物館

■ずらりと標本がならぶ古生物館

■巨大な鉱物がならぶ鉱物館

■リニューアルされた生物館

■シャイヨー宮の海の博物館

■6年ぶりのパリ自然史博物館

 今日はパリ自然史博物館とシャイヨー宮を見ることにする。この自然史博物館は、いくつもの展示館や植物園の集まりで、たいへん大規模な博物館だ。6年前に全国科学博物館の研修旅行で訪問したときは、生物館(進化館)が改装中だったので、どんな展示になっているのか楽しみだった。
 パリ大学入口のJussieu駅で降り、植物園の看板を見ながら博物館の広い敷地の中を散歩する。最初に昆虫館を見ようとするが、残念ながら休館中だった。パンフレットをみると古生物館がオープンの時間だったので、まずここを見ることにする。
 入口には、中学生くらいの子どもたちがたくさん並んでいた。正面入口の左にはマンモス、右にはチラノサウルスとステゴサウルスが並んでいて、迎えてくれる。中に入ってチケットを買い、写真撮影の許可をお願いするがダメだった。

▲ラマルクの像
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■ずらりと標本がならぶ古生物館

 1階の骨(比較解剖学)の展示室は6年前とほとんど変わらず、圧倒的な量と質の標本群である。古脊椎動物を学ぶ学生にはたいへん勉強になると思う。子どもたちが集まっているところをのぞくと、そこには胎児の奇形が展示されていた。一つ目やシャム双生児などの展示に、子どもたちだけでなく、私たちもたいへん驚いた。
 2階の化石(古生物学)の部屋は、6年前と変わって、解説パネルが大きな本の形をしていて、マンガで解説してあった。マンガには恐竜と原始人?が一緒に描かれていて、これには異論もでてきそうだ。
 インフォメーションは改装中であったが、となりのミュージアムショップは開いていたのでウインドウショッピングを楽しんだ。生物館にもあるだろうとおもって、目をつけていた恐竜のシャツをあきらめたが、これはここだけのオリジナルだった。残念。

▲古生物館入口
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■巨大な鉱物がならぶ鉱物館

 次に鉱物館を見学した。ここははじめてである。一見して、子どもよりも大人の雰囲気というか、鉱物マニアごのみの展示だった。
 入ってすぐの1階の展示室では、巨大な鉱物にまず圧倒される。少し狭いが、地下には鉱物がシステマティックにずらりと展示されていて、見応えがある。輝安鉱はやはり四国の市ノ川鉱山の標本だった。
 1階の奥は特別展示室になっていて、モロッコの化石と地質について展示されていた。この展示では標本をじっくり見せるというより、映像を多用してテーマについて理解させようとする展示だったように思う。化石発掘の様子やモロッコの成り立ちなどのビデオが上映されていた。

▲鉱物館の入口
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■リニューアルされた生物館

 自然史博物館の最後に、生物館を見学した。ここは、子どもや先生に人気があるのか、子どもたちがたくさんきていた。展示内容は子ども向けのものが主体だ。
 中央が吹き抜けになっていて、下に海の生物、上に陸の生物が展示されていた。ゾウを先頭に動物(剥製)たちが行進している展示は、フロアーからも上からも見ることができて迫力がある。これは、ノアの箱船を連想させるが、地球上の生き物との共存を訴えているのだろうか。
 3・4階の周囲には進化についてのテーマ展示がなされていた。内装のデザインは茶色でクラッシックに統一されていて、見た目はたいへんきれいだったが、あまり見ることができなかった。ここも全体的に映像やコンピュータが多用されている。ミュージアムショップにはたくさんのオリジナル商品があった。

▲新しくなった生物館
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■シャイヨー宮の海の博物館

 次にシャイヨー宮へ行く。ここには人類や文化財などいくつもの展示室があるが、海の展示室のみを見ることにした。ほとんどが船の展示で、時代順に大量の船が展示されていた。美しい帆船などもあったが、奴隷船が一番印象深かった。ここは大人向けの展示だ。ここもミュージアムショップが充実していて、図書の他に装飾品がたくさんあった。

▲キュビエ通り
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