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大山田神社
オオヤマダジンジャ
指定区分
重要文化財(1955・2 指定)
員数
二棟
制作年代
慶安元年(1648)
所在地
下伊那郡下條村陽皐4588
所有者
大山田神社
大山田神社は延喜式に載る古社であるが、ここがその鎮座地という確証はない。細長い覆屋の中に、主神大山田神を祀る本殿を挟んで、向かって右に相殿の応神天皇社本殿、左に鎮西八郎為朝社本殿が配置されている。ともに一間社流造、こけら葺の社殿である。
応神天皇社(八幡社)は、前述の八幡神社本殿と類似した特徴(向拝の木鼻の形や、蟇股の彫刻、本殿内部に作りつけの厨子がある点など)がある。ただし、梁行を二間として、前の柱間に扉を設けている点は大きく異なっている。建築年代に関する史料として桁に「ひのへとらのとしはしらたて」の墨書があり、貞享3年(1686)の修理棟札に「永正年中再興」とあるので、永正3年(1506)の造立と考えられる。
鎮西八郎為朝社本殿は、応神天皇社と同規模であるが、向拝の木鼻が具象的でない点、虹梁に渦・若葉の絵様が施されている点、蟇股の彫刻が左右非対称である点などで異なっている。また側面に扉がなく簡単な造りである。建築年代は棟札から慶安元年(1650)の再建と考えられる。
データ番号【ア−10】 索引【ア】
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参考文献/『伊那谷の文化財 - 飯田下伊那の特質を探る -』飯田市美術博物館発行
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