▲目次へもどる
■シュツットガルトプラネタリウム■

 シュツットガルト郊外のホテルへ午後2時頃到着。時間がやや中途半端だったので、午後は名古屋市科学館の北原さん等5人で市内見学をすることにした。北原さんは旅行前からシュツットガルトプラネタリウムへの訪問を考えていたらしいが、持参されたパンフレットを見ると数10kmも離れた山の中らしく、行くことができないのでしょんぼりとしている。
 郊外電車をしばらく乗ると、電車は地下にもぐりって町についた。インフォメーションの表示が目についたので、とりあえず行ってみることにする。インフォメーションで本屋などを聞いた後、無料のパンフレットを見ていると、北原さんが興奮して話してくる。どうも歩いてすぐのところにプラネタリウムがあるらしい。北原さんの日本からもってきたパンフレットをもう一度よくみると、山の中の施設はどうも天文台だったようだ。考えてみればシュツットガルトプラネタリウムと呼んでいるのに、町から遠くはなれた山の中にあるはずがない。
 結局5人でプラネタリウムへ行くことにする。公園の中を歩くと、三角をしたドームが見えてきた。日本では科学館に併設していることが多いが、ここはプラネタリウム単独施設だ。4時の公演はすでに売り切れのため、6時の公演を見ることにする。
 ここのプラネタリウムはカール・ツァイスの最新式の機種で、ドーム径は20mだ。椅子は中央の本体の方を向いているが、一つ一つが離れているため余裕があってしかも回転することができる。日本のような狭苦しさがまったくない。本体は昇降式となっていて、公演開始前は見ることができない。操作室は比較的広く、2人で操作している。
 内容はドイツ語なので全く分からなかったが、女性と男性が交互にしゃべり、星座や物語を紹介していた。もしかするとテープに吹き込んでオート投影をしているのかもしれないが、日本と比べてずっと教育的でオーソドックスだ。御園天文台の金子先生がよく言っていたように、アメリカがショー的であるのに対し、ドイツは教育的な投影を守っている。ここも、ドイツのプラネタリウムの伝統を引き継いでいるようだ。

▲目次へもどる