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■アルプス前縁の褶曲帯、ジュラ山脈■ | |||||||
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ジュネーブ市立自然史博物館の訪問が午前中に終わったため、午後はジュラ山脈へ行くことにする。フランスの白亜の崖が白亜紀なら、ジュラ山脈はジュラ紀の名の由来だ。地形・地質を見ることも一つの目的だが、たぶんレマン湖を挟んでアルプスが遠望できるはずだ。前日仕入れた2万5千分の1地図を見ながら、アクセスの方法を考える。この地図はシャモニーツアーの後、本屋を数件まわって購入したものだ。スイスの地図はすばらしい。ついはずみで?ツェルマットやインターラーケン付近の地図まで購入してしまった。さて、ジュラ山脈への一番近道は、ニヨンからローカル線にのって、ジュラ山脈の入口サン・セルグ駅まで行くことだ。
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フランス国境に近いサン・セルグ行きのローカル線に乗る。標高400mのニヨンから1050mのジュラ山脈まで、高度差650mを40分かけて登る。ニヨンを出てしばらく谷の中を走ったかと思うと、すぐ展望のいい田園・果樹園地帯となる。ジュラ山麓に広がる緩い丘陵上にできた小さな村をつなぎながらしだいに高度を上げると、雪を被ったアルプスとレマン湖が見えてきた。今日も快晴。展望はすばらしい。村が途絶えると周りはやや急な斜面となり、しばらく森の中を走った後、午後2時40分ジュラ山脈の入口サン・セルグに到着する。 |
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ジュラ山脈は、ヨーロッパの安定大陸上に堆積した中生代の地層がアルプス造山運動の影響を受けて緩やかに褶曲してできた山々だ。大きな波長の褶曲はそのまま地形に反映して、背斜は尾根に、向斜は谷になっている。地形の特徴を見るには高いところに登らなくてはならないが、どうやら時間もないし雪も深いので、サン・セルグ周辺を散策することにする。
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