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■ベンツ博物館■

 ベンツの自動車博物館が最後の訪問先となった。シュツットガルトは自動車産業の町で、自動車関連会社がたいへん多いという。ベンツやポルシェはその中核をなしている。このベンツの工場の中にベンツ博物館がある。
 館長からまず展示の概要を聞く。現博物館は1936年にオープンし、その後自動車生誕100年を記念して1986年に全面的に改装された。自動車はベンツが発明したものなので、自動車の歴史がそのままベンツの歴史となるわけだ。工場の敷地内にあるため、一般の方が自由に見学できないなどの制約があるが、それでも年間45〜50万人も見学するという。おそらく団体で申し込むのだろう。企業立なので無料とのこと。
 建物は3フロアーで5300uの展示面積をもち、この中に自動車を時代順に展示してあるという。玄関を入るとマルチメディアによる映像コーナーがあり、ここで自動車の歴史がまず紹介される。15分ほどだろうかやや時間が長すぎると思ったが、自動車が開発された頃の歴史的な映像は一見の価値がある。博物館には常時7人が勤めていて、その他に11人のパートが監視や案内をしているという。今回は館長がじきじきに案内してくれた。
 ワイヤーレスのレシーバーを借りて、通訳の解説を聞きながら展示を見学する。展示自体はただ自動車が並んでいるだけなので、面白味はない。しかし今にも走りだしそうなピカピカのクラッシックカーは、自動車マニアにとってはたまらないものだろう。一番最後の車は、まだ未発表の車種だという。日本に帰ってみると、ちょうど新聞に紹介されていた。

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