第8回 公募の部「藤本四八市民奨励賞」
「限界的な集落」小島 洋志
 
 作者は過疎化により崩壊していく日本の山村に心を痛め、その情景を写真にドキュメントしている。それは日本の政治の歪みから生まれたもので、一個人としてはどうにもならないものがある。その山村の故郷で家畜とともに生活する老夫婦の日々の暮らしを、憂いを込めてこの限界的な集落を写真とエッセイにまとめた秀作である。