「青花葡萄文盤」  明代初期(15世紀前半) 景徳鎮窯 高さ7.2p 口径37.9p
 元時代末に高度な技術的に達した景徳鎮窯の青花(染付)は、明時代に入って官窯が築かれ、龍泉窯の青磁をしのいで盛んに焼造されるようになった。明時代初期の永楽年間(1402〜1424)頃には、官窯が整備されたと考えられ、本作のような優美で洗練された作風の青花が生み出される。これらは元時代の加飾的な作風に対して、余白を多く使い繊細な作風を持ち、早くからヨーロッパなどで好まれたが、近年は日本でも、宣徳青花よりも優れた作風を示すものとして再評価されている。