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上野南本城城跡


1.所在地 飯田市座光寺城
2.城館の概要

飯田市史跡(2007年指定)。上野北本城が居住的な性格が強いのに対して、上野南本城は防御専一の城で、比較的短期間に築造されたと考えられてきた。上野北本城城跡との間に城郭施設が発見されつつあり、一体的に捉えていくことが必要である。築造時期など詳細は不明である。大規模かつ縄張が複雑な城で、保存状態が良好である。1999年から地元で「麻績の里振興委員会」を組織して遊歩道の整備などに取り組んでいる。特に東側は天竜川の対岸まで良好な視界が得られる。

3.調査
  • 年次     2008年
  • 調査主体   飯田市教育委員会
  • 調査原因   史跡の内容を把握するための確認調査
4.調査の概要

主郭のトレンチ調査で、造成土とその下位の地山を掘り込み面とする最低2時期の普請の痕跡が確認された。造成土中から青磁碗・擂鉢・内耳土器、坩堝、火打石の出土があり、15世紀末〜16世紀初頭に位置づく。この他主郭から卸皿・皿・壷が採集されている。

5.遺物の保管 飯田市教育委員会
6.文献

現在整理中


遠望
遠望
試掘で確認された普請の痕跡
試掘で確認された普請の痕跡

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