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船山城跡


1.所在地 下伊那郡松川町上片桐・上伊那郡中川村南田島
2.城館の概要

長野県史跡(1980年指定)。天竜川に面した段丘先端に立地し、城の南側を南沢の渓谷で、北側を急斜面で画されている。南信濃源氏の名族片切氏の居城で、主郭・二の郭・出郭からなる連郭式の城郭である。築城年代は不明であるが、中世前期には出郭が、中世後期には主郭・二の郭がその中心となり、二の郭西側には三日月堀が設けられるなど武田氏による修築が看取される。さらに西側郭外には片切氏の菩提寺瑞応寺がある。1582(天正10)年織田氏の侵攻により廃城となった。城郭の遺構をよくとどめる代表的な城である。

3.採集

明治20年代に南沢に面した部分を開墾した際に茶臼2点が出土し、1937(昭和12)年瑞応寺から上片桐小学校に寄贈された。上臼・下臼がセットになったものには、上臼上縁に「十大」の刻書がある。

4.遺物の保管 松川町立松川北小学校

遠望
遠望

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