根羽川のほとり、月瀬橋を渡って200?ほどの月瀬神社境内にそびえ立つ。胸高周囲13・8?、樹高40?、樹齢1800年の国内第3位の巨木である。スギは日本特産で、雨量の多い本州・四国に分布し、九州にはわずかにみられる。
この大杉は月瀬神社の御神木として尊崇され、「虫歯を病む者が祈願をすると霊験が著しい」とか「世の中に大事変があると大枝が折れる」などの言い伝えがある。また、弘化元年(1804)、江戸幕府本丸焼失の折に復興用材として伐採の危機があったが無事逃れ、明治41年(1908)の神社合祀の際も大杉売却の決議がなされたが、月瀬住民の厚い願いにより保護され、今日に至っている。