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天竜村の霜月神楽
テンリュウムラノシモツキカグラ
指定区分 
重要無形民俗文化財

指定年月 
1978・5

員  数 

制作年代 

所在地名 
下伊那郡天龍村

所有者名 
坂部・向方・大河内


 1月4日夕刻から5日昼(古くは旧暦霜月14日)にかけておこなわれる霜月神楽で、「霜月祭」ともよばれた。夕刻、火の王社(下の森)を出発したお練りが諏訪社(上の森)に到着すると、神事ののち「古典祭」の湯立神楽となる。天照皇大神の御湯・火の王社の御湯など計八立の湯立てがくり返される。それぞれに先立ち、童子による花の舞や本舞が伴うが、舞はいずれも三三九度に構成される点に特徴がある。五立の湯立ての後、火の王社から面迎えがあり、たいきり面、水の王・火の王等の面形舞と素面による狂言が続き、再び湯立てとなる。現在の式次第には「お清め祭」とよばれた臨時祭特有の次第を加えているが、全体的に天竜川西岸の霜月神楽群のなかでも古い形を伝えている。『熊谷家伝記』には、正長元年(1428)に湯立神楽を開始したと記される。なお、この祭は本来、神子(宮人)」によって担われた。

データ番号【エ−02】 索引【エ】

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参考文献/『伊那谷の文化財 - 飯田下伊那の特質を探る -』飯田市美術博物館発行