飯田・下伊那の文化財検索
紙本墨書後奈良天皇宸翰女房奉書
シホンボクショゴナラテンノウシンカンニョウボウホウショ
指定区分 
重要美術品

指定年月 
1940・2

員  数 
一帖

制作年代 
室町時代

所在地名 
飯田市下久堅南原1142

所有者名 
文永寺


女房奉書は、天皇の勅旨を側近の女官が「女消息体」で書いたもので、室町時代ことに戦国時代に広く用いられた。皇室と深い関係のあった文永寺には計8通が伝わっている。本書は、後奈良天皇が太元帥修法をおこなうようにと下したものである。太元帥修法というのは、宮中で正月8日から十四日にかけて鎮護国家・敵国降伏のために祈願をおこなう密教の修法の一つである。当時は戦国時代で、群雄割拠のため皇室の衰微が甚だしかった。

データ番号【イ−03】 索引【イ】

 − 名称一覧へ戻る − 



参考文献/『伊那谷の文化財 - 飯田下伊那の特質を探る -』飯田市美術博物館発行