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伊那の人形芝居 早稲田人形
イナノニンギョウシバイ ワセダニンギョウ
指定区分 
選択無形民俗文化財

指定年月 
1975・12

員  数 

制作年代 

所在地名 
下伊那郡阿南町西条早稲田

所有者名 
早稲田人形保存会


 早稲田人形は、三人遣いの人形浄瑠璃である。開始時期は定かでないが、文政年間(1818〜29)には活発な活動をおこなっていた。その特徴は神事色の強い三番叟にあり、夏祭では拝殿での神事の際に、白ずくめの裃袴姿の3人によって神前に向かって奉納され、神慮を慰めるため木偶を遣ったという古い形が伝わっている。続いて舞台に移って三番叟と芝居二幕が上演されるが、「本六方(ほんろっぽ)」「弓張り」「樋口」などとよばれる昔ながらの独自の型が伝承されている。
 もう一つ注目できるのは、1月(もとは1月15日)の人形仕立ての神送りである。三番叟が行列を先導し、人形2体が神輿を担ぎ、ヤッコグサの毛槍を掲げた人形数体が続く。こうして村内の災厄を村境まで送り出すのであり、ここにも人形を神聖視した伝統が生きている。
 人形のかしらは44頭を有する。

データ番号【コ−13】 索引【コ】

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参考文献/『伊那谷の文化財 - 飯田下伊那の特質を探る -』飯田市美術博物館発行