飯田・下伊那の文化財検索

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伊那の人形芝居 黒田人形
イナノニンギョウシバイ クロダニンギョウ
指定区分 
選択無形民俗文化財

指定年月 
1975・12

員  数 

制作年代 

所在地名 
飯田市上郷黒田

所有者名 
黒田人形保存会


 黒田人形は、三人遣いの人形浄瑠璃である。その始まりは一人遣い時代の元禄年間(1688〜1703)といわれ、文政年間以降明治30年代までに淡路の人形遣い吉田重三郎、大坂の人形遣い桐竹門三郎・吉田亀造・吉田金吾らを師匠に迎えた歴史をもつ。特に前三者は黒田に定住して当地に没し、その墓が太念寺にある。また、諏訪神社境内にある人形舞台(国有形民俗文化財)は桐竹門三郎らの設計指導によると推測されている。
 黒田人形でとりわけ注目できるのは、三番叟をはじめ人形の操法に、「手」とよぶ古い型を30近く伝える点である。頭・手・足の動きから連続動作まで、それぞれの型には「くり頭」「弓張り」「なげぶし」などの名前が付き、「膝稽古」によって型の習得に努めていたという。かつては「明神講」や青年会によって担われてきた。
人形のかしらはおよそ100頭を有する。

データ番号【コ−12】 索引【コ】

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参考文献/『伊那谷の文化財 - 飯田下伊那の特質を探る -』飯田市美術博物館発行