岩崎新太郎コレクション 百人一画 60 

能因故事(のういんこじ)
 
 
明治33年(1900)
 
 
絹本著色
 
 
縦29.0p 横22.3p
 
 
各宗諸子花鳥画冊 第1面
 

富岡鉄斎(とみおかてっさい)

天保7年(1836)〜大正13年(1924)
 
京都の法衣商の次男として生まれる。幼少の頃から耳を患い商人勤めを断念し、学問を志して、儒学、国学、漢学などを修めた。維新後に、石上神宮や大鳥神社などの宮司を務めるが、兄の逝去にともない京都に戻り、読書と書画の制作に専念。日本南画協会と後素協会以外には出品しなかったものの、京都画壇での信頼に富み、指導的役割も果たした。晩年には、ますます画境を深め偉才ぶりを発揮した。