岩崎新太郎コレクション 百人一画 69 

白衣観音(びゃくえかんのん)
 
 
明治34年(1901)
 
 
絹本墨画淡彩
 
 
縦29.9p 横22.5p
 
 
各宗諸子花鳥画冊 第24面
 

菱田春草(ひしだしゅんそう)

明治7年(1874)〜明治44年(1911)
 
飯田仲之町に生まれる。東京美術学校で学んだ後、同校の教員となり、また日本絵画協会に参加する。美術学校で校長の岡倉天心排斥の内訌が起こると、天心に殉じて同校を辞職し、日本美術院の結成に参画、以降同院で新日本画の研究に従事し、インド、米欧に遊学して見聞を広めた。帰国後は琳派風の技法を取り入れてゆき、初期文展において近代の日本美術史を代表しうる名作を手掛けた。