岩崎新太郎コレクション 百人一画 15 

白描捕虫(はくびょうほちゅう)
 
 
明治30年(1897)
 
 
絹本淡彩
 
 
縦29.1p 横22.0p
 
 
各宗諸子花鳥画冊 第11面
 

大橋翠石(おおはしすいせき)

慶応元年(1865)〜昭和20年(1945)
 
岐阜県大垣に生まれる。東京に出て天野方壺に師事して山水花鳥を学び、さらに渡辺小華に入門した。虎の写生をきっかけに動物画の研究に傾倒し、円山応挙や岸駒を学ぶほか、克明な写生に心血を注ぎ、独自の毛描き用法を確立した。枢密顧問官の金子堅太郎が翠石の虎を賞賛し、明治33年のパリ万国博覧会出品の「猛虎図」が優賞金牌を受賞するなど、内外の博覧会・展覧会で活躍した。