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飯沼城跡


1.所在地 飯田市上郷飯沼
2.城館の概要

段丘の先端部に位置し、主郭・二〜六の郭からなる。下段との比高差は60m以上を測る。城主は飯沼氏・坂西氏・知久氏などとされるが、詳細は不明である。主郭は飯沼諏訪神社境内地、他は高陵中学校校地などとなっている。
1972(昭和47)年二の郭(神社裏の地字「大手畑」)で、水道管敷設工事中に大量の備蓄銭が発見された。4590枚余が現存する。出土状況から差しに通し桶に入っていたと考えられている。他に主郭・二の郭間の空堀から、茶臼・石臼が採集されている。

3.遺物の保管 飯田市教育委員会(当館・上郷歴史民俗資料館)・個人
4.文献

上郷史編纂会 1978 『上郷史』 
宮澤恒之 1996 「研究ノート 中世出土銭資料化の試み―飯沼古銭の再検討と資料集成を通して」 『飯田市美術博物館研究紀要』6
岡田正彦 2003 「飯田下伊那地方の出土古銭概要」 『飯田市美術博物館研究紀要』13
岡田正彦 2003 「上郷飯沼城跡出土の中世備蓄銭」 『伊那』2003-3


遠望
遠望
備蓄銭(皇宋通宝)
備蓄銭(皇宋通宝)

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