南アルプス生きものがたり テカリダケフキバッタ

ブログ

テカリダケフキバッタ

s-テカリダケフキバッタ2016 09 10_8707

南アルプス最南部の「光岳(てかりだけ)」がこのバッタの名の由来です。光岳で発見され、その後も光岳以外ではほとんど見つかっていない、希少な高山性バッタがテカリダケフキバッタです。
世界で飯田市と静岡市でしか見つかっていないこのバッタの標本と写真を、ぜひ我が飯田市美術博物館でも保存したいという思いがあり、2016年ついに環境省の許可をもらって調査のために入山しました。

s-テカリダケフキバッタ2016 08 31_8303上河内岳

高山昆虫調査のベースキャンプにした茶臼小屋から光岳まで、往復10時間ほど。日帰りで行けない距離ではないですが、行って確実に出会えるかわらないバッタを探しに行くにはちょっと遠いなと躊躇していた時のことです。
上河内岳の山頂近くに高山植物が咲き乱れる急傾斜なお花畑があって、季節はちょうど夏の花盛り。タカネマツムシソウやホソバトリカブト、タイツリオウギ、タカネナデシコなどの花々が咲き競っておりました。花々にはマルハナバチやナカトビヤガが訪れ、足下ではアカイシコバネヒナバッタが跳ねます。ニホンジカの食害でひどい状態のお花畑が多い南アルプスですが、この場所は急傾斜のためか食害が目立たず、残された楽園のような雰囲気の場所でした。

s-テカリダケフキバッタ2016 08 31_8460上河内岳

花に来る虫たちの写真を撮影しているそのとき、ちょっと雰囲気の違うバッタが目に入りました。何だろうと思い、なにげに捕まえようとしたところ、真剣味が足りなかったのかうかつにも逃がしてしまったのです。逃げられたバッタを思い出せば思い出すほど、どうもテカリダケフキバッタではなかったかと思えてきて、2日後に再びここを訪れ大捜索を行いました。その結果、成虫1♂と多数の幼虫を発見することができました。

s-テカリダケフキバッタ2016 08 31_8312上河内岳

光岳に次ぐテカリダケフキバッタの多産地の発見でした。この発見のおかげで、光岳までの往復10時間の遠征は行わずにすみました。今年はさらに北部で新たな産地を発見すべく、南アルプスの稜線を探索し、この南アルプス固有種の分布域を明らかにしたいと思っています。(四方)

企画展「世界最南端のライチョウがすむ南アルプス」の展示準備始動!

ブログ

企画展「世界最端のライチョウがすむ南アルプス」
会期:平成29年7月15日(土)~12月24日(日)
フラヤーダウンロード→2017南アルプス展フライヤー

 

s-2017 06 26_8436

展示スタートまであと3週間弱。月曜の休館日を利用して、いよいよ展示室づくりのスタートです。
企画展示室の入り口を封鎖して、中でコソコソ展示準備を始めました。

 

s-2017 06 26_8445

まずは高山植物のコーナーを彩るパネル類の打ち出しからスタートです。

いやぁ。高山植物ってなんて魅力的なんでしょう。打ち出した写真を見ていると、虫屋の私でも惚れ惚れしてしまいます。

つい先日撮影したばかりの、今年のキタダケソウの写真も早速印刷。
今回は「最新の調査結果」を赤裸々に紹介することを標榜している企画展。
撮れたて映像や採れたて資料も続々登場しますよ!
乞うご期待なのです!!! (S)

 

南アルプスのライチョウ その2

ブログ

企画展「世界最端のライチョウがすむ南アルプス」
会期:平成29年7月15日(土)~12月24日(日)
フラヤーダウンロード→2017南アルプス展フライヤー

 

世界最南端のライチョウ

スライド2-2

企画展のタイトル通り、南アルプスは世界最南端のライチョウの生息地です。
そうして、その南アルプスの中でも、飯田市域の部分は最南端の南端になります。
正確には飯田市と静岡市にまたがるイザルガ岳が南限の繁殖地です。

 

s-2016 08 31_8153上河内-2

上の写真は最南端にほど近い、上河内岳で昨年撮影したライチョウです。

この周辺では、静岡ライチョウ研究会の方々が精力的に調査されていて、生息数や移動記録などを調査されています。
写真のライチョウにも足輪がつけられて、個体識別されています。

山で足輪のついたライチョウに出会ったら、写真を撮って(できるだけ4つのリングが識別できるように複数枚撮ってくださいね)、当館へご連絡下さい。
あなたが見たライチョウが、南アルプスのライチョウを保護するための貴重な情報となります。

この夏、足輪のついたライチョウを見かけたらぜひご一報下さいね。

南アルプスのライチョウ その1

ブログ

企画展「世界最端のライチョウがすむ南アルプス」
会期:平成29年7月15日(土)~12月24日(日)
フラヤーダウンロード→2017南アルプス展フライヤー

 

展覧会名の通り、今回の主役はイチョウです。
ご存知のように、ライチョウは高山すむ鳥で、日本では、火打岳、北アルプス、御嶽山、そうして南アルプスに生息しています。

s-2017 06 06_6326小河内岳-3
富士山を背景にしてたたずむ南アルプスのライチョウ

 

イチョウは出会う季節によって、体の色が違うって知ってましたか?
多くの人は夏山シーズンに出会っていると思うので、茶色のまだら模様というのがライチョウのイメージではないでしょうか?
私もそうでした。

ところが、初夏の繁殖期には、オスは美しい黒い羽毛をまとい、メスとオスでは体色が全く異なるのです。
ほらこんな感じに↓

s-2017 06 06_6428小河内岳 s-2017 06 06_6478小河内岳
▲上:オス 下:メス(6/6撮影)

初めてこの時期のライチョウに出会ったとき(じつはつい先日のことなのですが…)、オスの艶やかに黒い羽の、あまりにもの美しさに、言葉を失ってしまいました。

 

s-2017 06 06_6486小河内岳

繁殖期のオスは目の上の赤い肉冠が目立ちます。
なわばりを守るために首をハイマツから突き出して警戒する様子は、青空と残雪に映えて、それはそれは凛々しくてカッコいいのです。

展示室では、イチョウを標本、写真、動画などで紹介したいと思っています。鳴き声も聞けます!
この夏は、かっこいい繁殖期のライチョウに会いに(山にも、美術博物館にも)、ぜひお出かけくださいね! (S)

企画展「世界最南端のライチョウがすむ南アルプス」開催まであと1ヶ月!

ブログ

s-南アルプス展フライヤー表

美術博物館自然分野の今年の企画展は「世界最南端のライチョウがすむ南アルプス」

伊那谷が誇るユネスコエコパーク「南アルプス」を舞台に、ライチョウをはじめとした高山の生き物たちを紹介する展覧会です。

最新の様子をお届けすべく、スタートまであと1ヶ月となったいまでも、南アルプスに取材に登っています(さすがお膝元)。
そうして、展示室内で南アルプスの標高3000mの空気を感じられるような展示を目指して、目下全力で準備中です! 乞うご期待!!(S)

画展フライヤー(PDF840kb)→2017南アルプス展フライヤー

花見の前に、まずお茶を一服

イベントレポート ブログ 今日の美博

本日(4月8日土曜日)、館内ロビーで抹茶がいただけます。

DSC03296_s

 

 

 

 

 

 

 

天候は微妙だし、桜の花はAM10:30現在で三分咲き、といったところですが、お茶をいただくにはなかなか良い雰囲気です。

DSC03295_s

 

 

 

 

 

 

DSC03298_s

 

 

 

 

 

 

大日本茶道学会のみなさん、結構なお手前でございました。

ありがとうございました。

お茶会は本日3時過ぎまで催しています。

特別投影「東日本大震災~あの日を忘れない~」終了しました

イベントレポート プラネタリウム

3月11日、12日に開催しました特別投影には、計100人のお客様にご参加いただきまして、ありがとうございました。
アンケートも普段よりたくさん書いていただき、考える機会ができてよかった、来年も実施してほしい、被災者の方の思いがわかってよかった、ふるさとのことを思ってもらえてうれしい(ふるさとが被災地だった方)他、様々なご意見・ご感想をいただきました。
これからも伝えていく努力を続けたいと思います。
※写真は陸前高田市の奇跡の一本松を投影しているところ (吉)

IMG_3756

クリスマス特別投影、終了しました

イベントレポート ブログ

12月23日(金・祝)、プラネタリウム特別投影「アロマプラネタリウム 冬の星座とクリスマスの星」を実施しました。前日、プラネタリウムロビーにささやかなクリスマスの飾りつけをしましたが、せっかくなので来年はもう少し早くから飾ろうと思います。
今回はアロマプラネタリウムということで、4回目の投影終了後、大急ぎでアロマを準備。なんとか20分ほどで拡散でき、いい香りに包まれた心地よいひとときをお楽しみいただけたかなと思います。
解説では、宵の明星・金星やクリスマスツリーのてっぺんに輝く星のお話、これから見頃の冬の星座や天体をご紹介しました。寒い季節ですが、ぜひ実際の夜空で探してみてください。(吉)

img_3240s

月と金星とISSと

ブログ 今日の美博

まだ明るさの残る空に月と金星がきれいです。今日はISSの予報もあったので、写真を撮ってみました。(ちょっとレンズが汚れていますね・・・)

ISSは月と金星の上くらいから見えはじめ、頭の上では金星よりちょっと暗いくらいまで明るくなり、北東の空に消えていきました。(吉)

20161202iss