南アルプスのライチョウ その1

企画展「世界最端のライチョウがすむ南アルプス」
会期:平成29年7月15日(土)~12月24日(日)
フラヤーダウンロード→2017南アルプス展フライヤー

 

展覧会名の通り、今回の主役はイチョウです。
ご存知のように、ライチョウは高山すむ鳥で、日本では、火打岳、北アルプス、御嶽山、そうして南アルプスに生息しています。

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富士山を背景にしてたたずむ南アルプスのライチョウ

 

イチョウは出会う季節によって、体の色が違うって知ってましたか?
多くの人は夏山シーズンに出会っていると思うので、茶色のまだら模様というのがライチョウのイメージではないでしょうか?
私もそうでした。

ところが、初夏の繁殖期には、オスは美しい黒い羽毛をまとい、メスとオスでは体色が全く異なるのです。
ほらこんな感じに↓

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▲上:オス 下:メス(6/6撮影)

初めてこの時期のライチョウに出会ったとき(じつはつい先日のことなのですが…)、オスの艶やかに黒い羽の、あまりにもの美しさに、言葉を失ってしまいました。

 

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繁殖期のオスは目の上の赤い肉冠が目立ちます。
なわばりを守るために首をハイマツから突き出して警戒する様子は、青空と残雪に映えて、それはそれは凛々しくてカッコいいのです。

展示室では、イチョウを標本、写真、動画などで紹介したいと思っています。鳴き声も聞けます!
この夏は、かっこいい繁殖期のライチョウに会いに(山にも、美術博物館にも)、ぜひお出かけくださいね! (S)

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